天木直人氏について一言思うところをコメントしてみたい。(微妙に書きかけだが…。)
「灰色のベンチから」の7月9日のエントリーで、KEN氏は「平和主義者」としての天木氏より
「論客」としての面を評価していた。なるほどと思った。
ただ、KEN氏は国会論戦で活躍することを想定して書いていたけれども、私は、
「論客」として活躍するなら必ずしも国会議員である必要はないと考えている。
むしろ、
「護憲派の新たな論客」としてテレビや雑誌などで大活躍してもらえば、それで良いじゃない? そう思っている。
ただ、天木氏に議員になって欲しいと思う人も結構いると思うし、これは上記の私の意見とも矛盾はしない。そこで少し考えた。
まず、天木氏は主にブログを中心に情報や意見を発信している。しかし、
ブログというメディアは、情報、それもゴシップやマニアックな話題をそれを求めるコミュニティに伝えるには絶大な威力を発揮することがあるが、
他人の同意を取り付けたりするような求心力はあまりない。(「情報を知らせること」と「情報の受け手がそれに基づいてアクションを起こすこと」との間には、結構大きな断絶があると思う。)
その意味で、選挙の支持を呼びかけるために「
主としてインターネットを使う」というアイディアは、あまりうまいやり方ではない。関心の高い人々に政策を伝えるには役立つが、より広い層の人々から支持を取り付けるような働きはあまりないからだ。
むしろ、
支持や同意を求めるなら、より情動に訴えかける力があり、受動的な人々の中に入っていく
テレビの方がいいのである。
(YouTubeなども、結局は、「見ようと思った人」しか見ないのであり、この「見る側の選択」のウェイトの大きさにテレビとの決定的な違いがある。)
だから、もし
天木氏が政治家になったほうが良いと思うならば、結局、テレビに出すことが近道になる。
まずは、単なる「論客」としてテレビに出れば良い。そうして政治評論家としての独自の地位を確保でき、
知名度が上がれば、政治家として当選できる確率は劇的に上がるだろう。
(桝添要一程度の政治学者が楽々当選してしまうことから見てもそれは明らかだろう。)
そして、
テレビに出ればブログの力は文字通り倍増する。テレビを入り口としてブログ(天木氏の公式ブログ)へのアクセスは飛躍的に増えるだろう。そして、彼の考えをより多くの人が知ることになる。
私の希望としては、こうしたプロセスが実現すれば良いのに、と思う今日この頃なのだ。
【論客としての天木氏に私が第一に期待すること】
話は変わるが、天木氏は元外交官らしく、憲法の問題を外交と結びつけて論じる。
これは、そもそも
今の憲法改正論議の直接的な動機が湾岸戦争で軍隊を派遣せずに非難されたという被害妄想にあるのだから、非常に意義があることである。
天木氏の
「9条によりアメリカの戦争に加担することを防ぐ」という議論は、まさに9条改正論を発端から否定しつつ、一定の説得力を持つことが出来る重要な議論である。
これがテレビで流れて一般に認知されれば、今より多くの人の心を掴むことができると考える。
もちろん、この議論が「攻撃されたら」という話ではなく、それ以前のところでの議論だということも重要な点だ。
まとめきってないが、とりあえず、時間がないのでアップしておく。

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