参院選で大敗が確定した安倍晋三と自民党だが、事前に権力にしがみつく姿勢を明確に示していた通り、安倍は続投を表明した。
その際の言い訳として安倍は
「私には改革を進めていく使命がある」だとか言ってた。
「ふざけんな」って感じだ。
その
「改革」の中身ややり方も今回の投票で否定されてるだろうが!
例えば、強行採決を連発する強権的な国会運営に対する違和感が下敷きになっていなければ、年金記録の問題があっても、あれほどの逆風にはならなかったのではないか?
また、憲法改正にしても、出口調査ではそれなりに重要なテーマとなっているし、世論調査でも、安倍が有無を言わさずに国民投票法案を通したのを見て、有権者は改憲、特に9条改憲に慎重になったではないか。
また、「改革」が小泉の改革を継承するという意味で言うならば、29ある1人区で6人しか確保できなかったことは、小泉的な新自由主義に「ノー」が突きつけられたということだろう。
そして、改革というのはやり方も重要である。また、強行採決が必要だったのは、基本的には中身が野党から強く否定されたから、やらざるを得なかったのだろう?そして、今回の選挙で有権者はその野党を支持したのだ。
そして、何よりも言うべきことは、行政の長である内閣総理大臣にとって(また、主権者の意見を集約する政党にとって)
何が使命なのかは、主権者が決めることだろう?
安倍晋三が勝手に自分の使命だと思い込んでいることがあるとしても、
それを有権者が拒否したならば、その個人的な思い込みに過ぎない使命とやらを実行する権利は、安倍にはない。あるわけない。あったら恐い。あるなら理由を公の場で論理的に説明してほしいもんだ。
そんなわけで、安倍晋三には
タワゴトもほどほどにして欲しいと思う今日この頃なのだ。
最後に、自民党内から安倍辞任論が出ないことについて一言付言しておく。
辞任論が出ないからといって、自民党の議員たちが安倍を良いと思っているとは限らない。また、ポスト安倍がいないからでもないだろう。むしろ、今、
自民党の総裁になっても厳しい情勢の中での政権運営が確定しているので、そうした損な役回りはやりたくないというだけだろう。
繰り返すが、安倍に「辞めろ」と言わないからといって、必ずしも自民党の議員は安倍を擁護しているとは限らない。むしろ、
安倍に面倒を押し付けている面もあるのではないか。
以上、取り急ぎ、メモしておく。

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