日本人が一番リッチ 仏の外国人観光客、1日平均出費
2006年08月08日08時25分
フランス政府が発表した2005年の観光統計によると、外国人観光客は前年比1.2%増の約7600万人で、観光収入は同3.5%増の340億ユーロ(約5兆円)だった。この中で1日平均の出費が最も多かったのが日本人で、2位の米国人を大きく上回った。
1日の平均出費は、アジア地域からの訪問者が平均75ユーロ(約1万1000円)なのに対し、日本人は204.8ユーロ(約3万円)。2番目の米国人が162.3ユーロ(約2万4000円)で、スイス人の158.0ユーロ(約2万3000円)が続いた。欧州人の平均出費は50.2ユーロ(約7400円)にとどまった。(時事)
asahi.comの記事でこんなのを見つけた。
日本からのフランスへの旅行者が1日に使う金額の平均が約3万円というのには、かなり驚いた。私の場合、1日の出費はヨーロッパへの訪問の場合でも、せいぜい1万円くらいだ。「アジア地域からの訪問者」と同じくらいってことになる。
ただ、少し考えたら、この新聞記事のタイトルは少し大げさだとわかる。この数字は所詮「1日平均」の出費にすぎないからだ。
日本からの旅行者ほど旅行期間が短い人はいない。少なくとも私が旅先で出会った限りではそういえる。
私が海外旅行する場合、旅行期間は2〜3週間の間が多いが、日本からの旅行者でそれより長いのは、学生か、定職に就かずに旅をしているような人たちだけである。働いている人で私より長く旅行する人には今のところ会ったことがない。
しかし、日本以外からの旅行者について言えば、私より旅行期間が短い人には、たぶん会ったことがない。短くても2ヶ月、長い場合、普通に働いている人でも6ヶ月とか旅行したりしている。(ヨーロッパの人たちの場合、私が出会った限りでは、平均的には3ヶ月くらいが多いように思う。)
これらの日数はフランスへの旅行ではなく、中東やアジアといった、より物価の安い地域での話なので、多少の違いはあると思うが、それでも日本からの旅行者は圧倒的に旅行期間が短いことには変わりはないと思う。
それを考えに入れると、
支出総額でも「日本人が一番リッチ」と言えるかどうかはかなり疑問がある。たかだが1週間程度の訪問のうち、ブランド物のバッグなどに金を少しばかりつぎ込めば、「1日平均3万円」くらいになっても、全くおかしくない。
続きを書きたいが、体力の限界なので、この辺にしておく。

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