米軍再編:グアム移転費 小泉首相「たいへんよかった」
小泉純一郎首相は25日午前、ワシントンから帰国した額賀福志郎防衛庁長官と国会内で会談し、額賀長官がラムズフェルド米国防長官と合意した在沖縄海兵隊グアム移転経費の日本側負担60.9億ドル(約7100億円)について「たいへんよかった。米国も喜んでいる」と評価したうえで、国民にわかりやすく説明して理解を求めるよう指示した。
額賀長官はその後の記者会見で「日米間で最終合意をみたわけだから、2プラス2(外務・防衛閣僚による日米安全保障協議委員会)、そして(6月の)日米首脳会談に結びつけていく段取りが一番いい」と述べ、5月2日にもワシントンで開く2プラス2で在日米軍再編の最終報告をまとめる考えを示した。
毎日新聞 2006年4月25日 11時52分
米国も喜んでいる。
・・・これは小泉を象徴する言葉だな。
思わず本音が出た、ってか?
アメリカ政府やブッシュは喜んでるかもしれないが、日本の有権者たちや納税者たちは激怒してるってーの!小泉にとっては「そんなこと」はどうでもいいってことなんだろう。
ついでに米軍基地移転問題に関連して、一言だけ言っておこう。
今回の合意ではアメリカが自分たちの基地を移転する費用として約100億ドルという根拠不明の数字を出してきて、その75パーセントを日本が払うべきだと言ってきた。それが結局、今回の話では59パーセントで合意したというわけだ。
結果としてここだけで約7,000億円も払うことになったわけだ。
この結果に怒りを感じている人も多いと思う。
ただ、
アメリカが日本に対して示した姿勢は、小泉の内政でのやり口と似ているということに気づいただろうか?
必要経費を精査して積み上げるということをしないで「はじめにパーセントありき」のように数値目標(?)が設定されるというやり方は、小泉や竹中平蔵が掲げる「構造改革」で採られているやり方と同じなのである。
例えば、
「国家公務員を5%以上純減する」とか、10年で「国の資産の対GDP(国内総生産)比半減」なんてことを言っているのも、今回のアメリカの言い分と五十歩百歩の考え方だってことに、ニポンの人々もそろそろ気づいても良い頃なのではないだろうか?

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