家に帰ろうとマンションの階段をあがる。
すると、ちりんちりん、と軽い鈴が鳴る音が聞こえた。
「ヤツか?!」
と思い、とっさに振り向く。
すると、なんかぼさぼさの大きな枕みたいなものが足下をかすめ…ていこうとしたらしいが、あまりに大きいため、その黒っぽい枕は、カーブするところでツメたてたにもかかわらずズリズリとスリップ。フットボールプレイヤーとしても通用しそうなほど小刻みにドライビングフットワーク。そのままゆっくりめに枕は階段を降りていった…。
勢い良く階段を降りていった枕が気になったので追いかけてみた。
枕は、給水塔の軒下に隠れ込んだようだ。
私はおもむろに携帯電話をとりだし、カメラ機能をVGA(640 x 480) で枕をパシャリ。
よくみればそいつはぼさぼさの枕なんかではなく、猫だった。
しかし、その猫には
首が無い!!
首の無い猫よ、お前はどこを見上げるか…。
※首の無い猫の写真を見る勇気がある方は
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