2004年4月の写真。大谷口の水道タンクの場合は、池袋と日大病院とを結ぶバスが走っている通りが表通りという感じがする。だとすると、水道タンクの出入口は、表通りとは正反対の方向にあるということになる。一般の家屋でいったら、表通りに面した門から入り、家のまわりを180度まわって、はじめて玄関に到着するといった構造になる。1930年代に相次いで作られた、出入口や階段室などの意匠に大谷口水道タンクと似通ったところのある給水塔は、表通り側に出入口がある場合が多い。大谷口だけがヘンなのであろうか。これは臆測に過ぎないのだが、ひょっとしたら、水道タンクの東側に、かつて道幅の広い道路があったか、もしくはそのような道路を作るという計画があったのではないだろうか。水道タンクに隣接する公園の東北隅の出入口から大山方面に向かって、短いものながらムダに道幅が広い道路がある。これがそのなごりのようにも思えるのである。