2006年3月の写真。
“高砂 0008” の銭湯の入口のあたりの写真である。ガラスに赤い字で
女湯 と書いてあるほうが女湯なのであろう。しかしこの銭湯、入口が左に寄りすぎていないだろうか。女湯と男湯の間の境界線が表の道路の中心線に対して垂直に引かれているとするならば、女湯の広さは男湯の2倍から3倍はあるものと思われる。ブライダル都市とは、男が銭湯の浴槽の中で肩身の狭い思いをするところをいうのか。“銭湯のつくりやうはシンメトリーをむねとすべし”と古来いわれているが、そういう銭湯建築の通念をせせら笑うようなワイルドなパワーに満ちた物件だ。仰天ついでに、路上盆栽と枝を曲げた交通標識にも萌え、といっておこう。