そいつは、どこからともなく現れる。
そいつを俺はこう名づけた。
『ちぢれ』
コロコロをかけると必ず2,3本は、いる。
どこから!?
台所。
職場。
ありえないところにも、いる。
洗濯物を干した後のかごの中には必ず、いる。
その「ちぢれ」を利用して、服に絡んでいるのか?
そして、増殖しているのか??
部屋にお客さんが来た時、ふと目の端に入る「ちぢれ」
にぶい光をはなって、いる。
それを ただただ見ているわけにもいかず
それを 右から左へ受け流すわけにもいかず
気づかれないように親指と中指でつまむ。
が、
やつはなかなか捕まえられない。
気づかれた?!
と思う瞬間の微妙な空気。
気恥ずかしい。
「ちぢれ」
おまえは、たくましい。
同じDNAを持つものとして。。。
ちょっとイトオシクもなる。
でも、もしかしたら、他のやつのかもしれない。
だとしたら、
だとしたら、
触るんじゃなかった!!!
そして、俺は、ちぢれ麺が好き。

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