旅行記7日目
初宿坊!
まさかここだったなんて…


いい意味で!
だってだって、一昨年お参りしたとき、この宿坊の前の道を通って、あぁこんなところに泊まってみたいなぁって、思ったんだもの!
ネットで予約したので、気づかなかったのです
茅葺き屋根の大きな建物。
しかも参道のすぐ隣!
入ってみると…
気持ちいい!清々しく清潔で、
今まで泊まった中で一番好きかも…
古い建物だし不便はあるけど、私にとっては外観もお部屋も立地条件も、ぜ〜んぶ好みで気持ちいい!
娘が昼寝してしまい、夫が見ててくれるというので、一人で山の参詣道へ。
小雨が降ってきて、葉っぱも、木も石段の石も濡れて光り、全てに靄がかかって七色に輝いているみたいだった。
木の、山の清々しい匂い。
胸の奥まで新鮮な空気で満たされる。
石段を降りていくと、いろいろな祠があり、
その奥に小さな赤い橋があり、
川を渡ると目の前に滝!
私はここが大好きなんです。
一昨年来て、あぁもっといたいと思った。
ここ!
轟々と響く川の流れと滝の音。
音の中に一人佇む。
全身音で満たされて
私の中の澱みがきれいになくなっていく。
しばらくそうしていた。
久しぶりに、一人旅をした気分だった。
憑きが落ちたようにスッキリして、宿坊に戻る。
そして夕食の精進料理。
山菜、ごま豆腐、胡桃和え!なんなんだ〜!何でも美味しい!
娘に山菜を食べさせた。
「美味し〜い

これ何?」
「山菜だよ。」
「え、何」
「さ・ん・さ・い」
「もう一回言って」
「山菜だよ」
「3歳じゃないよ、4歳だよ〜」
娘はケタケタ笑って、もう一回やりたい〜と言った。
山菜のやり取りを5回位やった
部屋に戻って、娘に、「あと一回泊まったら、お家帰るんだよ。」と教えたら、
「やった〜!」と言ってガッツポーズしていた。
そう言うだろうと思ってた私は、くくくっと笑った。
この居心地の良さ。しっくり度合い。
またいつかここに来たいな〜
その夜は、穏やか〜な気持ちでお布団に入って、寝た。

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