2008/7/23

859:ラボラトリー  

 2階のリスニングルームは本来の用途は寝室である。そこにオーディオを無理やり持ち込んでしまった。生活の場でもある部屋なので専用ルームである1階のようにはいかない。極力オーディオは目立たないようにしたいのである。そのためには、スペース効率の良い製品がやはり望ましい。

 2階のスピーカーはPSDのT3であるが、もう少し小型のものの方が良かったのかもしれない。しかし、トールボーイ型は意外と占有面積が少なく、コンパクトな2ウェイスピーカーをスタンドに乗せて使った場合と比べて、それほどの差があるわけではない。

 寝室が本来の主目的である以上、ぶっといケーブルが床を這いまわっていたり、音響調整パネルが壁や天井を覆っていたり、あまりに多くのオーディオ機器が立ち並んでいたりするのはご法度である。極力ラボラトリー状態に陥ることのないように注意をする必要がある。

 その点、1階は専用ルーム(ピアノ練習ルームも兼ねているので厳密にはオーディオ専用ではない)であるので、オーディオが幅を利かしても問題はない。実際多くのオーディオ機器がその部屋を占有している。

 しかし、1階のリスニングルームであっても、ラボラトリー状態にはできればしたくない。音楽を聴くことが主目的であるので、オーディオ機器が並んでいても目に心地よいものにしたいのである。

 音さえ良ければ、見た目や部屋の雰囲気など二の次である、という説はもっともである。しかし、部屋の雰囲気も音楽を聴くうえでは無視できない要素である。レストランは味が命ではあるが、味さえよければ他はどうでもいい、というわけにはいかない。内装や食器類、さらにサービスなどは、より上質な雰囲気で食するためには重要な要素である。

 できれば音楽を聴く部屋も心豊かに音楽に浸れる雰囲気であって欲しい。かといって、SOUND&LIFE誌に出てくるような部屋では、きっと音のほうが相当聴き劣りしてしまうはず。ラボラトリー状態には陥らず、表層的な見かけばかりに拘泥するSOUND&LIFE誌状態にも陥らず、音楽を心豊かに聴ける環境づくりを目指したいところである。

 そういう観点からすると、QUADの製品というものは本当に素晴らしものがある。極めてコンパクトで優れたデザインであり、、部屋のインテリアの雰囲気を壊すどころか、それをぐっと引き立ててくれる。

 時々2階のシステム構成をがらっと変えてみたくなる。部屋にしっくり和み、穏やかに音楽を聴くことのできる雰囲気のもので統一したくなるのである。そうなるとEMM Labsはやはり対象から外れてしまう。MERIDIANの507なんかを持ってきたくなる。

 スピーカーはESLなどがドンピシャ。あるいはセレッションSL-600なんかも良い雰囲気にしてくれそうだ。さらにはBRILON 1.0でも良いな〜・・・といった具合に取り留めなく空想は広がる。コンパクトで仰々しくなく、文化的な香りのするオーディオ機器ってやはり強くあこがれる。



2008/7/25  19:47

投稿者:MP

Taoさん
どうもお返事ありがとうございます!
かなり以前からこちらのブログを覗かせていただいていました。
巧みな文章にいつも関心しっぱなしです!しかもそれがほぼ毎日更新されているのは本当にすごいことだと思います。
「文化的な香りのする居心地の良い雰囲気」とはコミュニケーションを前提とするものと思っています。この点に関しては、また僕の「万平メモ」にも書いてみようと思っています。

またオフ会の機会などがありましたら、是非ともよろしくお願い致します。(笑)

2008/7/24  23:15

投稿者:tao

MPさん、はじめまして!
「万平メモ」、読ませていただきました。とても面白かったです。今後読者の一人に加えさせていただく予定ですので、記事の更新楽しみにしています。
それからAUDIO BASICの7月号、買い忘れていましたので、早速入手してみます。
オーディオという趣味は、ややもすると「奇人・変人系の趣味」ととらわれるきらいがあります。確かにそういった要素も無きにしもあらずですが、文化的な香りのする居心地の良い雰囲気を失わないように、これからも続けていきたいと考えています。

2008/7/24  18:44

投稿者:MP

はじめまして
今回のブログのテーマに大いに共感いたしました。
オーディオという趣味が音質だけを追求するだけでなく、それ以外の要素を取り込むことで、もっと違う奥行きを持つ趣味になるのではないかと常々思っております。
例えが見当違いかもしれませんが、茶道がお茶を味わうことだけでなく、文化としても発展していったように。


http://www.sonihouse.net/


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