2022/1/19
5802:鶴峠
分岐ポイントで一旦止まった。そして三つある選択肢のうち、予定通り「鶴峠」に向かう「左」を選択した。
事前にリーダーから受けた説明では「距離は16kmほどで、獲得標高は700メートル。上りと下りを交互に繰り返しながら上っていく。長めの上りは2箇所ほど。峠の頂上には道標などはなく見晴らしも悪い。『鶴峠』と書かれたバス停があるのみ・・・」というものであった。
ヒルクライムコースとしてはかなりマイナーな存在で、人気はあまりないようである。私は初めて走る。初めて走るヒルクライムコースは、勝手がわからないので少し不安である。
16km先のゴール目指して10台のロードバイクは走り始めた。道は広く、峠道によくあるような林道ではない。道の両側には所々に民家もあり、人々の長閑な生活が窺えた。
「こんなところに移り住んで生活したらきっと時間の流れがもっとゆっくりと感じられるだろうな・・・」と思った。
最初のうちは短い距離を上ったら、平坦や下りで少し脚を休めるといった感じで、それほどの疲労感はなかった。「これなら大丈夫そうだ・・・」と余裕を持って走っていったが、その様相は途中から徐々に変わってきた。
当然と言えば当然であるが、アップダウンがあるとはいえ上りの比率の方がはるかに多い。長い距離を走るうちに脚はだんだんと消耗してきた。
さらに思っていたよりも厳しい斜度の上りが出迎えるようになった。中盤あたりの坂では斜度を示す黄色い標識が道の左側に立っていた。そこには「11%」と記されていた。
「結構きついな・・・斜度も厳しい・・・」とやや当惑気味にその坂を走っていった。ようやく上りが終わり平坦な道になると、ほっとしてクランクを回すペースをゆったりとしたものに変更した。
そんなことを何度も繰り返しながら進んでいった。上り始めた時の走行距離に16kmを足した距離に、サイコンの走行距離が達しても、まだ峠の頂上ではなかった。
「あれ・・・まだ1kmぐらいありそうだな・・・」と、上っている道の先を見上げながら思った。「まだあるのか・・・」と、気持ちが徐々に切れてくる。
隊列は縦に長く分断されていった。私の前には3名のメンバーが走っていたので、その後ろにへばりつく形で鶴峠の終盤を走っていった。
そしてようやく長かった鶴峠の峠道も終わりを迎えた。脚には相当な疲労感が残った。重く脚の芯にまで達するような疲労感であった。

事前に聞いていたとおり鶴峠には峠の名前が記された道標などはなく、「鶴峠」と書かれたバス停があるだけであった。
「鶴峠、また来たいですか・・・?」と問われたら、「う〜ん・・・もういいです・・・」と答えたくなるような峠であった。
事前にリーダーから受けた説明では「距離は16kmほどで、獲得標高は700メートル。上りと下りを交互に繰り返しながら上っていく。長めの上りは2箇所ほど。峠の頂上には道標などはなく見晴らしも悪い。『鶴峠』と書かれたバス停があるのみ・・・」というものであった。
ヒルクライムコースとしてはかなりマイナーな存在で、人気はあまりないようである。私は初めて走る。初めて走るヒルクライムコースは、勝手がわからないので少し不安である。
16km先のゴール目指して10台のロードバイクは走り始めた。道は広く、峠道によくあるような林道ではない。道の両側には所々に民家もあり、人々の長閑な生活が窺えた。
「こんなところに移り住んで生活したらきっと時間の流れがもっとゆっくりと感じられるだろうな・・・」と思った。
最初のうちは短い距離を上ったら、平坦や下りで少し脚を休めるといった感じで、それほどの疲労感はなかった。「これなら大丈夫そうだ・・・」と余裕を持って走っていったが、その様相は途中から徐々に変わってきた。
当然と言えば当然であるが、アップダウンがあるとはいえ上りの比率の方がはるかに多い。長い距離を走るうちに脚はだんだんと消耗してきた。
さらに思っていたよりも厳しい斜度の上りが出迎えるようになった。中盤あたりの坂では斜度を示す黄色い標識が道の左側に立っていた。そこには「11%」と記されていた。
「結構きついな・・・斜度も厳しい・・・」とやや当惑気味にその坂を走っていった。ようやく上りが終わり平坦な道になると、ほっとしてクランクを回すペースをゆったりとしたものに変更した。
そんなことを何度も繰り返しながら進んでいった。上り始めた時の走行距離に16kmを足した距離に、サイコンの走行距離が達しても、まだ峠の頂上ではなかった。
「あれ・・・まだ1kmぐらいありそうだな・・・」と、上っている道の先を見上げながら思った。「まだあるのか・・・」と、気持ちが徐々に切れてくる。
隊列は縦に長く分断されていった。私の前には3名のメンバーが走っていたので、その後ろにへばりつく形で鶴峠の終盤を走っていった。
そしてようやく長かった鶴峠の峠道も終わりを迎えた。脚には相当な疲労感が残った。重く脚の芯にまで達するような疲労感であった。

事前に聞いていたとおり鶴峠には峠の名前が記された道標などはなく、「鶴峠」と書かれたバス停があるだけであった。
「鶴峠、また来たいですか・・・?」と問われたら、「う〜ん・・・もういいです・・・」と答えたくなるような峠であった。