2021/12/4

5756:NAGRA  

 おそらく30年近い期間、そのオーディオシステム構成が変わっていなかったと推測されるグールドさんのオーディオシステムに大きな変更が加わったようである。

 グールドさんのオーディオシステム構成は、比較的シンプルな構成である。送り出しはKRELL CD-DSP。1991年に発売されたKRELL初となる一体型CDプレーヤーである。

 アンプもCDと同じKRELL製である。プリアンプはKSL-2で、パワーアンプはKSA-150。KSL-2は1994年、KSA-150は1989年の発売である。

 そのやや無骨とも言える独自の味わいが感じられるKRELLの三つのオーディオ機器は、ドイツのコプラーレ社のオーディラックである「ZONAL3」に綺麗に収められていた。

 そして、システムの要となるスピーカーは、Wilson AudioのCUBである。専用のスタンドにセットされている。横幅はスリムであるが、奥行きはかなりある。ツイーターを二つのウーファーが上下で挟むバーチカルツイン構成のユニットで、発売は1995年。

 その不動のレギュラーメンバーで占められていたグールドさんのオーディオシステムであったが、さすがに回転系の機械を有するCD-DSPが、長い年月を経てその限界を迎えていたようである。

 「今までに5回ほど故障して修理してきたのですが、さすがに修理も難しくなってきまして・・・さらにデジタル技術はCD-DSPの時代よりも格段に進歩していますからね・・・」と、グールドさんは先日スマホで話されていた。

 「そうでしたか・・・で、何にされたんですか・・・?」

 「NAGRAです・・・NAGRAはCDプレーヤー部門から撤退するようで、展示品処分で安く出ていたので・・・ついつい・・・」

 「じゃあ、『オーディオショップ・グレン』と同じ、CDCですか・・・?」

 「いえ、セパレートなんです・・・CDトランスポートがNAGRA CDTで、DACがNAGRA CLASSIC DACです。」

 「そうなんですか・・・でもコプラーレのラックは3段でしたけど、大丈夫ですか・・・?」
 
 「実はラックも4段のものに換えたんです。同じコプラーレのZONALです。e-Bayでは結構売っているんです。3段のものも売れました。」

 「なるほど・・・じゃあ、近いうちに伺わせてください・・・」

 グールドさんは私の事務所がある国分寺市の隣の市である国立市にお住まいである。事務所の駐車場からは車で20分ほどで着く。

 最寄りのコインパーキングに車を停めて、5分ほど歩くとグールドさんのお宅に到着した。閑静な住宅街の中は、ゆっくりと散歩するのにちょうどいい雰囲気であった。

 チャイムを鳴らすと「はい・・・」との返答があって、名前を告げた。ややあって玄関ドアが開いた。「どうも・・・ご無沙汰しています・・・」と挨拶をして、中に入った。

 早速、グールドさんのリスニングルームに案内してもらった。リスニングポイントには濃い茶色のイージーチェアが1脚置かれている。私はそのイージーチェアに座り、グールドさんはその右後ろに置かれたダイニングチェアに座られた。

 部屋の広さは8畳あるかないかといった広さで縦長形状である。スピーカーは短辺側にセットされている。

 その二つのスピーカーの後方真ん中に、コプラーレ社の4段のオーディオラックが置かれている。いわゆる「センターラック方式」でのセッティングである。

 この「センターラック方式」のセッティング、視界の中に全てのオーディオ機器がすんなりと治まるので、オーディオ機器を目でも愛でたいオーディオマニアにとっては、良いセッティングである。




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