2021/9/22

5683:ソフトクリーム  

 山伏峠を国道299号まで下り切ってから、国道299号をしばらく走った。二本木峠に向かうルートは幾つもあり、今日選択されたコースは「ふれあい牧場」まで上り切り、そこを経由して二本木峠に向かうコースであった。

 その「ふれあい牧場」へ上っていく道は後半になると視界が開け素晴らしい展望が楽しめるとのこと。ただし斜度が厳しいので上っている間は風景を楽しむ余裕はない可能性が高いとのことであった。

 国道299号から2度ほど交差点を曲がって山間に入っていくと、その上り口に達した。上り口には「彩の国 ふれあい牧場」と書かれた看板があった。その看板には長閑な雰囲気の牛のイラストが画かれていた。

 一息入れてから上り始めた。全く初めてのヒルクライムコースであるので少々不安である。「最大斜度は18%にもなる・・・」と事前に聞いていたのでなおさらである。

 上り始めるとすぐに斜度が10%ほどになった。「所々きついというわけではなく、全般的にきつめだな・・・」と思いながら、走っていくと、やがて周囲の視界が開けてきた。

 高原の牧場を思わせるような景色が広がっていったが、インナーローでもかなり重いクランクを必死に回している状態であったので、その景色を楽しむ余裕などやはりなかった。

 スピードは一桁台、牛の歩みのような速度でかろうじて走っていく。山間の峠道と違って進むべき道の先がずっと先まで見える。

 道は何度も折れながら空に向かって繋がっていた。その風景は車で来ているなら、きっと素晴らしいものであろうが、ロードバイクで必死に上っている者の目には「まだあれだか上るのか・・・」と心を圧迫するような景色であった。

 道が曲がるポイントでは斜度がぐっと上がる。ダンシングで一つ一つこなした。「これは私の分類では十分『劇坂』に入るな・・・」と思いながら、クランクを回し続けた。

 「ふれあい牧場」のすぐ手前が頂上であった。上り切って肩で息をしながら、疲れ切った体を休めた。

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 その頂上地点では遠くまで見渡せる素晴らしい眺望が広がっていた。陽光は強く降り注いでいたが、この高原を吹き渡る風は爽やかなものであった。

 皆が上り終えた後に、「ふれあい牧場」の中に入った。思っていた以上に広く立派な施設で、家族連れで賑わっていた。

 「ここのソフトクリームは美味しい・・・」との評判であったので、その販売場所に向かった。「ミルクハウス」と名付けられた販売店の前にはずらっと行列ができていた。

 私たちも並んだ。しばし待っていると順番が来た。ソフトクリームは350円。料金を払い少し待っていると、かなりしっかりした量のソフトクリームが手渡された。

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 早速口に運ぶ。「これぞ牧場のソフト・・・美味しい・・・」といった感想が自然と沸き上がってきた。

 自然の豊かさを思わせる濃厚な味わいである。周囲の雄大な景色を眺めながら食べるソフトクリームの美味しさは、ついさっきまで激坂に苦しめられて「ひーひー」言っていたことをすっかりと忘れさせてくれた。




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