2021/6/20

5589:ギタリスト  

 ORPHEUS ZERO、ORPHEUS ONE SE、Ensemble FUOCO、そしてLINDEMANN Boogieというかなり個性的なラインナップのオーディオシステムで、実際に音を聴かせてもらった。

 Lindemannさんのメインジャンルはジャズ。しかもジャズギターがお好きなようであった。さらにジャズという枠からはみ出した「ジャズロック」も聴かれる。

 残念ながら、こういった分野には全く知識がなく、ほとんど全て初めて聴くものであった。まずかかったのは、Julian Lageの「Squint」という曲であった。

 Lindemannさんが今一番好きなギタリストの一人であると話されていた。エレキギター、ウッドベース、ドラムスのトリオである。

 クラシックなジャズというよりも前衛的・先鋭的な音楽であった。音楽的な魅力を理解するには私には経験も知識も全く不足していたが、その音はこのオーディオシステムの魅力を伝えるのにふさわしいと思えた。

 続いて同じJulian Lageでもう1曲、「Saint Rose」がかかった。こちらはどちらかというとロックテイストであろうか、ノリの良いリズムに、エレクトリックギターの繊細かつ大胆なフレーズが絡みつく。「クール!」という誉め言葉が思わず口をつく・・・そういう感じの曲であった。

 次に選択されたギタリストはJohn Scofieldである。もちろん私は全く知らないギタリストである。 曲は「Filibuster」。

 こちらは「フージョン」や「クロスオーバー」という名称で1980年代に流行った音楽を思わせる雰囲気である。

 「Boogie」について、Lindemannさんさんは「見た目よりもノリの良い音を出す・・・」とおっしゃられていたが、確かにそうである。

 「Boogie」の外観は、お世辞にも豪華とは言えない。サイズもコンパクトで華奢である。ソナスファベールのような美しい曲線はどこにも見当たらない。「遊び心」といったものが全く感じられないのである。

 しかし、繰り出される音は有機的でノリが良い。そして突き抜けた軽さというか、鬱屈した感じがないのが好印象であった。

 「Hullo Bolinas」というJohn Scofieldの別の曲がかかった。こちらはこちらはオーソドックスなトリオ構成。実に渋い曲である。その色合いは淡いグレーである。

 「Boogie」はフロントバッフルがグレーで、キャビットはクリーム色。地味な色使いである。そこには光沢眩しいバーズアイメイプルやブラックウォールナットのような豪華さはないが、この「Hullo Bolinas」を聴いていると、そのいぶし銀具合が実にしっくりとくるから不思議である。

 3人目のギタリストはAllan Holdsworthであった。このギタリストもまったく知らない。かかった曲は「Tokyo Dream」。1984年に東京で行われたライブ盤からの1曲である。

 こちらは「ジャズロック」という分野に属するのであろうか・・・よりエネルギッシュで、複雑な構成をしている。

 彼のギターフレーズは実に独特で、ヘビがうねる様を連想させる。2本足または4本足で走るのではなく、無数のうろこが動いて進むような感覚である。

 そして最後の選択された4人目のギタリストは、Jeff Beckであった。さすがにJeff Beckは、私も知っていた。

 選択された曲は「GOODBYE PORK PIE HAT」である。「この曲は彼のベストだと信じています・・・」とLindemannさんは話されていた。

 変幻自在で密度感の恐ろしく高いJeffのギターが実に快感である。「Boogie」はスリムでコンパクトなスピーカーであるので、威圧するような低域には限りがあるが、バランス感がしっかりととれているので不足感は感じない。

 「Boogie」は、初めて聴くスピーカーであったが、その慎ましやかな姿形や一般的な知名度の低さからして「隠れた銘機賞」を授けたい気持ちになった。




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