2021/6/18

5587:Boogie  

 「Lindemannの『Swing』と『Boogie』が日本で発売されたのは、2010年のことですから、もうすでに10年以上前のことになりました・・・」

 Ensembleさんと連れ立って訪れたLindemannさんのリスニングルームに入って、リスニングポイントに置かれた3脚の椅子の一つに腰かけて、初めて目にする細身のトールボーイタイプのスピーカーをしげしげと眺めていると、そのスピーカーについて、Lindemannさんは説明を始めた。

 「これは2機種あったLindemannのスピーカーのうち『Boogie』の方です。『Swing』と『Boogie』は両機種ともに2.5ウェイのフロアスタンド型のモデルで、ウーファーとミッドウーファーにセラミック・コーンドライバーを、そしてトゥイーターにセラミック・マグネシウム・ドームを搭載してます。」

 「エンクロージャーには、積層板とコルク、リノリウムをサンドイッチ構造にして組み合わせた素材を採用してます。最近のハイエンドスピーカーのエンクロージャーは金属製のものが主流になっていますが、この複合素材もエネルギー蓄積が無く、共振を上手く抑えているようです。」

 「脚部も凝った構造で、ステンレス製の脚の下には、セラミック・ボールそして楽器用木材で作製されたインシュレータが組み合わせられています。スピーカの下に敷いてあるのはアトピン製のオーディオボードです。」

 「あまり知られていないスピーカーですが、ドイツ製らしく理詰めで作られていて、見た目以上に高性能なスピーカーです。」

 Lindemannさんは、その「Boogie」という名前が付けられたドイル製のスピーカーについて滑らかに説明してくれた。

 「Lindemannってスピーカーも作っていたのか・・・全く知らなかった・・・」と思った。LindemannというとCDプレーヤとアンプを作っているドイツのメーカーという知識しかなかった。

 そのプロポーションはかなり細めである。横幅は20cmもないであろう。高さは1メートルほどで、奥行きもそれほどではない。二つのセラミック製の白いユニットがトゥイーターを上下で挟み込んでいる。

 フロントバッフルはグレーでそれ以外のキャビネットはクリーム色である。全て直線で仕切られていて、最近のスピーカーに多いリュート形状は採用されていない。

 その見た目からは豪華さは全く感じられなかった。「かなり質素な外観だな・・・ハイエンド感はない・・・」第一印象はそれほど良いものではなかった。

 LindemannさんとEnsembleさんとは旧知の仲である。お互い影響を与え合っているところもあるようで、共通点が一つあった。

 それは使われているプリメインアンプが同じということである。そのプリメインアンプはEnsembleの「Fuoco」である。

 私は「Fuoco」について、昨年Paoさんと連れ立ってEnsembleさんのお宅にお邪魔するまで、全く見たことも聴いたこともないプリメインアンプであった。一般的にもあまり知られていないこのスイス製のプリメインアンプをお二人は使われていた。

 Ensembleさん同様、LindemannさんもソースはCDのみである。その送り出しに関しては、私と共通点があった。

 ORPHEUSの製品を使われていたのである。DACは私と同じ「ORPHEUS ONE SE」である。そしてCDトランスポートも同じORPHEUSの「ZERO」であった。

 高さのない1Uサイズの実に精緻な佇まいの両機である。CDトランスポート、DAコンバーターそしてプリメインアンプは、SOLID STEEL製の黒い3段ラックに納められていた。ラックはリスニングルームの左側に置かれ、2本の細身のトールボーイタイプのスピーカーの周囲には何も置かれてない。




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