2021/5/14

5552:COPLAND  

 久しぶりに大川さんのお宅に立ち寄った。いつものように青梅街道から脇道に入り、「対向車が来たら、どうやってすれ違うんだろう・・・」と危惧してしまう細い道を進んだ。幸い前方から車が来ることはなかった。やや走ってから、どん詰まりの私道にバックで車を入れた。

 実は今日は二つの目的があった。一つは大川邸での短めのOFF会であり、そしてもう一つはとある輸入代理店の試聴ルームへ大川さんと一緒に訪問することであった。

 大川さんのお宅のチャイムを鳴らすと、返答があり、ややあって玄関のドアが開いた。大川さんは会社を2年前に定年退職して、その後は契約社員として働いている。65歳まであと3年間は働けるようである。

 「働くのは週に4日で、現在はそのうち3日はテレワークだから、実際に会社に行くのは週に1日だけで気楽なものだよ・・・給料も半分以下になったけどね・・・」と話されていた。

 リスニングルームに案内されて、リスニングポイントに置かれている3人掛けソファに座った。このソファは、Hans J wegnerが1954年にデザインしたGE236である。

  日本国内で見かけることはとても少ない。よりポピュラーで人気の高いGE290よりフラットな座り心地で、リアビューの美しさ、全体の完成度の高さは、個人的にはGE290以上ではないかと思っている。

 大川さんのリスニングルームのスピーカーが新たなものに変わったのは2年ほど前のことであった。

 それまでは長い期間、Gershman AcousticsのGrande Avant Gardeというとても珍しいスピーカーを使われていた。

 「定年退職のご褒美」として購入したのは、その当時販売が開始されたばかりのMAGICOのA3であった。発売当時の価格はペアで130万円(税抜)。

 「その後A3は2度も値上されて、今では税抜きで165万円になってね・・・税込みだと181万円5千円・・・早い段階で買っといてよかった・・・」大川さんは笑って話されていた。

 MAGICO A3はキャビネットがアルミ製で実に堅牢である。それほど大きなスピーカーではないが、見た目以上に重量があり、1台で50kgにもなるようである。

 MAGICOは、航空機グレードのアルミニウムをキャビネットに使い、高性能なスピーカーを製造しているアメリカのメーカーである。高額なハイエンドスピーカーをラインナップしている。

 AシリーズはMAGICOとしては、エントリーとしての位置づけとなる。A3の発売当初の130万円という価格設定について、「MAGICOとしては、コストパフォーマンスが抜群に高い・・・」と大川さんは思われたようである。

 それ以前に使われていたGrande Avant Gardeとはトールボーイタイプという括りでは同じ分野に入るであろうが、その見た目はかなり異なっていた。

 Grande Avant Gardeは上に向けて全体が細くなっていてフロントバッフルはスラントしている。一方A3は全てが直線で構成されていて遊び心は微塵もない。きりっとした表情で、ある意味そっけない。

 「この年齢になると、シンプルなものがすっきりと目に馴染んでくる。複雑なものは煩わしい感じがしてね・・・」と大川さんは話されていた。

 ソースは2系統のデジタルである。一つはORACLE CD2000とZanden Model5000の組み合わせで、もう一つはKRELL MD-10とKRELL STELTHの純正組み合わせである。

 A3を駆動するアンプは、COPLANDのプリアンプとパワーアンプである。プリアンプはCTA301、そしてパワーアンプはCTA504の純正ペアである。

 COPLANDについては、全く知識がなかったが、大川さんによると「パイオニアインターナショナル」というパイオニアの子会社が輸入代理店となり、かつて日本でも正式に販売されていたようである。それは相当昔のことであり、パイオニアインターナショナルという会社も既にない。 




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