2021/2/21

5469:1972年  

 「Clean Mate NEOは、どう・・・?乾燥機能がついているのが良いよね・・・?」と小暮さんが言うので、「確かに良いですね・・・今まではレコードを立てかけて乾燥させてましたからね・・・デザインも高得点ですからね・・・導入する方向で検討します・・・」と答えた。

 「こういうレコードは聴かないかもしれないけど、面白いものがあるから・・・」と小暮さんは2枚の小さなレコードを出してきた。

 それらは日本のレコードであった。2枚とも7インチのシングル盤である。「昔はドーナッツ盤って言ってたけどね・・・真ん中に大きな穴が空いていて、これをかける時にはアダプターが要るんだよね・・・回転数は45で・・・」と小暮さんは黒い色の丸いアダプターをROKSAN XERXES10に装着した。

 「シングル盤の穴が大きいのは、ジュークボックスのオートチェンジャー機能で1曲ずつ連続演奏する用途が想定されたためなんだよね・・・ オートチェンジャー対応を容易とするために保持部となる中心の穴の径が大きくなった。」

 そう小暮さんは解説してくれた。「そうだったんですか・・・昔はどうしてか知らずにアダプターを装着してましたね・・・私が小学生だった頃、ドーナッツ盤は確か500円だったような記憶があります。」と、ドーナッツ盤の穴が大きいわけが分かって、ちょっとすっきりとした。

 「まずは五輪真弓・・・曲は『少女』・・・これが彼女のデビュー盤でね・・・デビュー盤だけど完成度が凄い・・・」と言いながら、その小さなレコードにMC-20の針先を下した。

 その曲を聴き終えた。妙に心に重くのしかかるような曲であった。彼女の才能が溢れるばかりに盛り込まれている曲であった。

 「発売は1972年・・・その時代の風景というか匂いというか雰囲気が濃厚に感じられる名曲だね・・・たまにはこういうものも聴いてみるといいよ・・・」

 小暮さんは、その小さなレコードをXERXES10のターンテーブルから取り上げて、もう1枚別のドーナッツ盤をセットした。

 「もう1枚は、これ・・・」とそのレコードジャケットを見せてくれた。そこには若い女性が3人写っていた。その服装や髪形は70年代のそれであった。

クリックすると元のサイズで表示します

 「これも1972年のリリースでね・・・もとまろの『サルビアの花』 ・・・TBSの『ヤング720』の『フォークグループ勝ちぬき歌合戦』で5週勝ち抜き時に歌った曲がこれなんだ・・・1回聴くと心にどうしても引っかかるんだよね・・・」と、その曲を説明してくれながら、かけてくれた。

 「危うい曲ですね・・・解釈次第ではすごく怖い曲にもなります・・・でも、なんというか・・・妙に心に刺さる曲ですね・・・若い女性3名のコーラスという点が良いですね・・・1972年ってこういう時代だったんですね・・・」

 非常に興味深い2枚のドーナッツ盤を聴かせてもらった。その後はコーヒーを飲みながら、私が持参したローソンのコンビニスイーツを食した。

 持参したのは、「生ブラウニー」。見た目は質素。大きさも小さい。値段は240円。皿に取り出して、フォークで食べた。

 結構ポロポロして少し食べづらいところはあるが、口に入れるとガトーショコラのようなねっとり食感で、その味わいは結構「大人」である。

 「コンビニスイーツも馬鹿にできないね・・・」と、小暮さんにも高評価であった。「このスイーツ、ちょっと1972年の雰囲気があるね・・・」と、「1972年」が好きな小暮さんは意味もなく呟いていた。




※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ