2020/9/30

5319:暗雲  

 計測開始ラインを通過してから負荷を上げた。それとともに心拍数も上がっていった。スバルラインの料金所をやり過ごす頃合いには、心拍数は170に達した。

 「Mt.富士ヒルクライムの本番前に一度戸外を走った方が良いかな・・・」とは思っていたのであるが、天候不順な状況が続いていたので、結局走ることはなかった。

 4月19日に和田峠まで走ったのを最後に「実走」はしていなかった。4ケ月以上Zwiftを活用したバーチャルライドで過ごしてきていた。Zwiftはスマートトレーナーを使っていたので、その間サイコンは活躍することなく引出しに仕舞われたままであった。

 パワーメーターとサイコンの連携が上手くいかなくなっているようで、サイコンにはパワーが表示されない。事前に「実走」していれば、その不具合が判明して対応できたのかもしれないが、本番当日ではいかんともしがたい。

 そこで今日は心拍数を指標としてペースを作っていくしかなかった。「170〜173」ぐらいの範囲をできるだけ保とう決めて、序盤を走っていった。

 雨は降り続いていたが、徐々にその勢いは弱まっていった。5km地点を通過する頃には、ほとんど止んでいた。

 雨が止んだのは良かったのであるが、5km地点を通過した時のタイムが悪かった。20分の目標タイムに遅れること1分、21分ほどのタイムであった。

 それを見て、「あれ、だいぶ遅いな・・・」と少し焦った。心拍数はずっと170〜174ほどで推移していた。

 「負荷はそれなりにかかっているはず・・・脚力が相当落ちているのであろうか・・・」心拍数は心肺機能が落ちていると、高めの数値であっても出ているパワーが低い場合がある。

 今年は例年とは全く違う状況での参加となった。昨年に比べて調子は悪いのかもしれない。「パワーの数値が確認できないのは大きいな・・・」そんなことを思いながら、次の10km地点を目指した。

 次の5kmは斜度は緩む。18分ほどで走りたいところであった。今日の目標タイムは1時間27分であった。昨年よりも4分遅いタイムである。2kgの「重り」を背負っているのであるから、4分はタイムが落ちるであろうとの予測であった。

 しかし、脚力が昨年よりも落ちているとさらに悪いタイムになる可能性が高い。5km地点を通過した段階で、「1時間30分も難しいかもしれない・・・」と危惧した。

 斜度が緩むエリアではフロントギアをアウターに入れて、クランクを回し続けた。心拍数も170を切ることがないように気を付けながらペースを作っていった。

 10Km地点通過でのタイムは41分半を少し超えていた。ここまでですでに「予定」よりも3分半以上遅れている。これでは1時間30分を超えてしまう。

 「今日はダメか・・・1時間半も難しそうだ・・・」と少し心の糸が切れかけた。それでも「どうにか、あきらめずに走ろう・・・」と気分を持ち直して、15km地点へ向けてクランクを回し続けた。

 脚には疲労成分の濃度がかなり高くなってきた。気持ちを強く保たないと脚が緩んでしまう。そうすると心拍数が下がる。170を切るとダンシングに切り替えて、ぺースを上げた。

 ヒルクライムレースは精神状態が結構大きく影響する。「今日はいけるぞ・・・!」と思うか「今日は難しいな・・・」と思うかで脚の周りが変わってきてしまうのである。

 今日は10kmを通過した時点でそのタイムを確認して、ついつい「今日はダメか・・・」という気分が支配的になってしまった。その暗雲を振り払おうと苦戦しながら走った。 




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