2020/9/22
5311:周回コース
スタート時間の10秒前になると、電子音のカウントダウンが始まる。その音が10回すると、スタート開始である。
アバター達は固定式ローラー台から解き放たれて走り始めた。今回もスタート時のトラブルはなく、皆無事にスタートできた。
今日は、シャンゼリゼ通りの周回コースを走る。多少のアップダウンはあるがほぼフラットなコースである。
「ツール・ド・フランス」では、最終日にこの周回コースを走る。この周回コースは、石畳が敷かれたシャンゼリゼ通り、凱旋門の外周路、ルーヴル前のアンダーパスなどを含んでいて、景色を楽しみながら走れるコースである。
実際の「ツール・ド・フランス」では、この周回コースに入ると、それまでの凱旋パレードモードから本気モードに切り替わり、50〜53km/hの平均スピードを刻んで周回を重ねていく。
スタートしてしばらくするとコンコルド広場を回り180度回転して方向を逆に変えた。アンダーパスを通り過ぎると、ゴール前スプリントに向けた位置取り合戦が始まる。
まだ脚の筋肉のウォームアップが完了していない状態であったが、先頭に近いポジションにいるためにはそれなりの出力が要求される。
そして、「そろそろ計測開始ラインがあるはず・・・」と思って、クランクを回すペースを相当上げたが、スマホの小さな画面には計測が開始された様子がない。
「なんか変だな・・・」と思いはがら、半もがき状態でスプリントのゴールを示すアーチの下を潜った。
周回コースの途中からスタートしたため、最初はゴール前スプリントは設定されていなかったようである。「それ、早く言ってよ・・・」との呟きが心の中で漏れた。
「では気を取り直して、次の凱旋門前スプリントで勝負するか・・・」と思い直して、備えた。位置取りのためにパワーを上げていった。
凱旋門前スプリントは通常通り計測が始まった。計測ラインを越えると同時にフルスロットル状態である。10秒ほどもがいてアーチを潜った。
その後は、周回ごとに1回、どちらかのスプリントポイントでもがき、もう一つの方はパスした。休憩までに5回もがいた。
チーム内でのローカルルールでは、計測タイムではなく単純に先頭でアーチを潜り抜けたものが、スプリント賞をゲットできることになっている。
そのため、計測開始前から位置取り合戦が始まる。先頭に近い位置で計測開始ラインを越えないと、勝つのは難しいのである。
5回もがくと相当に疲弊した。「後半は全部パスするかな・・・」と弱気になってもくる。「5分から10分ほど休憩しましょう・・・」とのリーダーの指示により、凱旋門のすぐ近くで止まって、ロードバイクを降りた。
クーラーはスタートしてしばらくしてからつけた。扇風機も回っているが、汗が流れた。体からの発熱量は疲労度とともに高めであった。
アバター達は固定式ローラー台から解き放たれて走り始めた。今回もスタート時のトラブルはなく、皆無事にスタートできた。
今日は、シャンゼリゼ通りの周回コースを走る。多少のアップダウンはあるがほぼフラットなコースである。
「ツール・ド・フランス」では、最終日にこの周回コースを走る。この周回コースは、石畳が敷かれたシャンゼリゼ通り、凱旋門の外周路、ルーヴル前のアンダーパスなどを含んでいて、景色を楽しみながら走れるコースである。
実際の「ツール・ド・フランス」では、この周回コースに入ると、それまでの凱旋パレードモードから本気モードに切り替わり、50〜53km/hの平均スピードを刻んで周回を重ねていく。
スタートしてしばらくするとコンコルド広場を回り180度回転して方向を逆に変えた。アンダーパスを通り過ぎると、ゴール前スプリントに向けた位置取り合戦が始まる。
まだ脚の筋肉のウォームアップが完了していない状態であったが、先頭に近いポジションにいるためにはそれなりの出力が要求される。
そして、「そろそろ計測開始ラインがあるはず・・・」と思って、クランクを回すペースを相当上げたが、スマホの小さな画面には計測が開始された様子がない。
「なんか変だな・・・」と思いはがら、半もがき状態でスプリントのゴールを示すアーチの下を潜った。
周回コースの途中からスタートしたため、最初はゴール前スプリントは設定されていなかったようである。「それ、早く言ってよ・・・」との呟きが心の中で漏れた。
「では気を取り直して、次の凱旋門前スプリントで勝負するか・・・」と思い直して、備えた。位置取りのためにパワーを上げていった。
凱旋門前スプリントは通常通り計測が始まった。計測ラインを越えると同時にフルスロットル状態である。10秒ほどもがいてアーチを潜った。
その後は、周回ごとに1回、どちらかのスプリントポイントでもがき、もう一つの方はパスした。休憩までに5回もがいた。
チーム内でのローカルルールでは、計測タイムではなく単純に先頭でアーチを潜り抜けたものが、スプリント賞をゲットできることになっている。
そのため、計測開始前から位置取り合戦が始まる。先頭に近い位置で計測開始ラインを越えないと、勝つのは難しいのである。
5回もがくと相当に疲弊した。「後半は全部パスするかな・・・」と弱気になってもくる。「5分から10分ほど休憩しましょう・・・」とのリーダーの指示により、凱旋門のすぐ近くで止まって、ロードバイクを降りた。
クーラーはスタートしてしばらくしてからつけた。扇風機も回っているが、汗が流れた。体からの発熱量は疲労度とともに高めであった。