2020/7/5

5231:トーインチ  

 我が家のリスニングルームで今現在流行っているものは、10インチレコードである。一般的なレコードのサイズは12インチである。
 
 それよりも一回り小さい10インチレコードは、12インチのLPレコードがスタンダードになる前、1950年代から1960年代初頭頃まで流通していたようである。

 レコードコレクターの間では「トーインチ」と呼ばれることが多い10インチレコードは12インチのレコードに目が慣れている私には実に愛らしく映る。

 2インチ小さい分音質的には不利な面もあると思われるが、10インチレコードの音には何かしらぐっとエネルギーが凝縮されたような感があり、我が家の帯域の狭いヴィンテージオーディオ装置との相性はいいのかもしれない。

 10インチレコードはそのほとんどがモノラル録音である。オーディオマニアのお宅でのOff会でレコードプレーヤーの上に乗せられることは滅多にない。

 古いモノラル録音であり、当然当時の録音装置の性能もまた盤質も良いとは言えず、「音の良いレコード」という基準からすると、かけるレコードのリストから外れてしまうからであろう。

 我が家でいま「きている」10インチレコードの中で、ORACLE Delphi6のターンテーブルに乗る回数がもっとも多いのが、「J.S.バッハ/ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第2番、第3番 ズザーネ・ラウテンバッハー(ヴァイオリン)マルティン・ガリング(チェンバロ)」である。レーベルはOPERA。

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 10インチで姿かたちはかわいらしいが、国内のクラシック銘盤専門店ではコンディションが良ければ10,000円以上の値付けがされる希少盤でもある。

 2番と3番、どちらも素晴らしいが私が好んで聴くのは2番の方である。第1楽章の気品ある調べがすぐさま心をとらえて離さない。

 10インチのレコードが増えるということは、モノラル比率が高くなるということでもある。モノラル盤が増えると、頭の中には「MONO針で聴くと随分と違うんだろうか・・・?」という思いが自然と湧いてくる。

 アナログ愛好家には、モノラル針を着用した別のレコードプレーヤーを所有していたり、ダブルアーム仕様にして、片方のアームにモノ針を装着してモノラルレコードを堪能している方もいる。

 Delphi6はダブルアーム仕様にはできないので、モノ針を活用するにはもう1台レコードプレーヤーが必要になるであろう。

 改めて4台並んだGTラックを眺めるとそのための空間は今のところ見当たらない。「もしももう1台レコードプレーを導入するとなると、デジタル系のオーディオ機器を取り払うしかないか・・・」と思った。




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