2019/11/14

4995:1997年  

 Wilson AudioのCUBは1997年の発売である。1997年から2019年の今年ですでに22年が経過した。なので、CUBは新しいスピーカーではない。

 しかし、そのデザインは古さを感じさせることはない。CUBはスピーカーシステムの理想である「点音源」を実現するために考えられたバーチカルツイン方式を採用している。

 バーチカルツイン方式は、トゥイーターを中心に2つの同口径・同一性能のウーファーを上下に配置し、低域があたかもトゥイーターを中心から出ているように聴こえる、いわゆる仮想同軸方式である。

 CUBはフロントバッフルだけを見るとコンパクトであるが、奥行きは結構あり容量は十分にある。サウンドアンカー製の専用スタンドに乗せられたその姿はとても精緻で高性能感が溢れている。

 グールドさんがCUBを購入されたのは1997年の10月のことである。「その頃はまだ国立市に、AUDIOUNION国立店があって、そこで購入したんです。」と話されていた。

 「AUDIOUNION国立店には専用の試聴室もあって、そこには結構な高級品が並んでいたんです。その試聴室の中は独特な雰囲気があって最初のうちは入るとちょっと緊張しましたよ・・・100万円を超える高級機種が展示されてましたからね・・・そこで、CUBを初めて聴いたのですが、雰囲気に呑まれたのかもしれませんが、気に入ってしまって・・・」とグールドさんは話されていた。

 その試聴室に入るには、スタッフにその旨を告げて、リスニングポイントに置かれているソファに腰掛ける。

 スタッフが機器をセットし、試聴用のCDをかける。試聴している間、スタッフはリスニングポイントの後ろに置かれた椅子に座っている。

 部屋は完全に防音仕様になっていて、ドアを閉めると外部からの音は遮断される。広さは15畳ほどの広さであったようである。

 その後ほどなくAUIDOUNION国立店は閉店した。オーディオ機器は売れなくなったのである。時代の流れは容赦がない。

 購入から22年が経過したWilson Audio CUBは、その経過した年数を思わせない美しい姿をしていた。

 グールドさんのリスニングルームには8畳ほどの広さである。それほど広いわけではない。しかし、オーディオ機器以外何も置かれてない部屋なので実にすっきりとしている。

 部屋は縦長に使われている。部屋の短辺側にオーディオ機器一式はセンターラック方式でセッティングされている。使われいるオーディオラックはMUSIC TOOL社のものである。

 MUSIC TOOL社のラックはガラスと金属をうまく組み合わせて、スタイリッシュな造形である。きっと音響的にも優れたものなのであろう。

 その3段ラックには全てKRELLのオーディオ機器が並んでいる。一番上には、KRELL CD-DSPが乗っていた。CD-DSPはKRELL初の一体型CDプレーヤーである。

 中段にはプリアンプであるKSL-2が置かれている。薄型のプリアンプでその色合いはCDプレーヤーであるCD-DSPと同じ渋いグレーである。

 そして最下段には、パワーアンプのKRELL KSA-150が静かにたたずんでいる。その姿は武骨で、今話題の「笑わない男」を連想させるような容姿をしている。




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