2019/10/21

4971:事前準備  

 今日は車での移動時間が長かった。事務所のある国分寺市から世田谷区深沢まで移動し、顧問先との打ち合わせを終えた後、今度は杉並区の荻窪の医療法人まで移動した。申告書類に押印をもらった後にまた事務所のある国分寺市まで戻った。

 車での移動時間はトータルで3時間ほどであった。車での移動中は、ハンドルを握りながらCDでクラシックを聴くか、NHK FMを聴くとこが多い。

 今日は車内に1枚のCDを持ち込んでいた。そして、そのCDを繰り返し聴いた。そのCDに収録されているのはベートーベンの弦楽四重奏曲 第15番である。

 弦楽四重奏曲 第15番は、ベートーヴェンの晩年において作曲された後期弦楽四重奏曲の中の1曲である。

 後期弦楽四重奏曲はいずれも素晴らしい作品であるが、個人的にはこの第15番が一番好きである。特に第3楽章が素晴らしい。

 第3楽章には「病癒えた者の神に対する聖なる感謝の歌。リディア旋法による」というタイトルが特別に付けられている。

 交響曲第9番の初演の翌年、亡くなる2年前、ベートーヴェンは重い病のため数カ月静養した。その病から立ち直った頃に書いたのがこの楽章である。

 そのため、彼が遺した16曲の弦楽四重奏曲のなかでも比べるものがないほどに宗教的な静謐さに溢れている。

 この第3楽章を聴くと、なんだか心洗われて、生きていく活力のようなものが静かに湧き上がってくる。

 なかなか風邪が抜けきらない状況が長引いている。この曲を聴いて、体の奥底から生命の力を湧きあがらせて、健康を取り戻したいという別の動機もそこにはあった。

 第3楽章は、古いリディア旋法の素朴な響を使い、静かな3つの変奏が繰り返される。3つの変奏の間には、「新たな力を感じて」と題された2つのパッセージがはさまれる。

 ベートーヴェンはそこに鮮烈なまでの高揚感を組み込んでいる。その瞬間は、確かに健康を害して病床に付していた人が、ようやくその病が癒えて、外気に初めて触れる時のような気持ちの高まりを感じる。

 私の風邪はまだ完全に癒えてはいないが、少し先取りした感じで病が癒えた時のような喜びを味わった。この「事前準備」が、風邪を完治させる効果をもたらしてくれるといいが・・・



2019/10/25  7:52

投稿者:tao

確かに、弦楽四重奏の演奏はオーディオと生演奏では差が出やすいですね。
オーディオでも生演奏のような柔らかなハーモニーが再現できるといいのですが・・・
それを一つの目標にオーディオを調整するしかないでしょう。

2019/10/22  9:23

投稿者:せいぼう

僕はベートーベンはあまりにも格調高くてちょっと苦手なのですが、弦楽四重奏の13番の第五楽章(カヴァテイーナ)はひたすら美しく好きです。問題は僕の中では、オーデイオ装置で聞くのと生で聞くのとの一番違いを感じるのが弦楽四重奏でして、これを録音で聞くとどこか嘘っぽい?のです。特にCDだと弦楽四重奏を聞くのがちょっと辛い感じがします。装置がまだまだということなのでしょうね・・・・。

https://eranderu.exblog.jp/


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