2007/7/22

495:デュ・プレとAria  

 ジャクリーヌ デュ・プレ・・・天才的なチェロ奏者として名高い。そして、多発性脳脊髄硬化症のため、演奏家としての生命を絶たれ、さらには若くしてその生命をも奪われてしまった悲運の人としても名高く、その生涯は映画などにもなった。

 その生涯同様、演奏もドラマチックで情感溢れるものである。得にエルガーのチェロ協奏曲の演奏が有名で、この曲の持つ悲壮的な雰囲気がその後のデュ・プレの人生を暗示しているようですらある。

 今日は我が家でOFF会。ハンコックさんとSugarさんが来てくれた。最初はハンコック邸で、次はSugar邸で、そして今回、最後に我が家でOFF会の運びとなり、それぞれの相互訪問が完結した。

 我が家では二つのスピーカーが活躍しているので、それぞれに個性のあるスピーカーを聴いていただいた。まずはHRS-120 CARBONでクラシックを、そして後半はT3でジャズやポピュラー系のソフトを、といった感じの2部構成であった。

 HRS-120 CARBONは、まずその音の定位など、指向性のある普通のスピーカーと比べてやはり独特のものがあり、それに最初は違和感を憶えるかもしれないが、慣れてくると独特の快感があり、ホールにいるような臨場感が味わえる。しかし、オーディオ的に高分解能な凄い音が出るということはない。

 対してT3は特性がフラットで帯域が広い。切れ味が鋭く端整である。艶かしい色合いや雰囲気はださずスパッと音を出す。音の立ち上がりが結構早く、特にアコースティックギターなどが気持ち良い。

 HRS-120 CARBONで聴いたデュ・プレのエルガーは良かった。ハンコックさんが持ってきてくれたCDである。40年前の録音ではあるが、そのダイナミックで情熱的な演奏はやはり胸を打つものがあった。自宅でのOFF会ということをすっかり忘れ、その演奏に聴き入ってしまった。

 そして、後半のT3の部では、Sugarさんが持ってきてくれたObliq Soundというレーベルから出ている「Aria」というCDが素晴らしかった。アコースティックギターとウッドベースのディオによるCDである。脚色されることのないウッドベースの音は重くない。それがこのCDではよく分かる。そしてアコースティックギターの研ぎ澄まされたような音の質感表現が素晴らしく、とても良い録音である。

 OFF会はオーディオの音を聴くのがメインになりがちだが、魅力的なソフトを新たに見出すとても良い機会である。むしろそちらに重点を置くべきともいえる。この二枚のCDは近く手に入れたいものである。




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