2019/9/12

4932:Axiom22 mk2  

 「Goodmans」というメーカー名を耳にすると、反射的に「Axiom80」というユニット名を思い浮かべてしまうほどに、知名度的には「Axiom80」の一人勝ち状態である。

 Axiom80は独自の構造を持つ非常に優れたユニットであるが、Goodmansのダブルコーン型フルレンジユニットであるAxiomシリーズにおけるフラッグシップはAxiom22 mk2であり、販売価格も一番高い値付けがされていた。

 今日は、そのAxiom22 mk2をじっくりと聴くことができた。場所はshanshanさんのリスニングルームである。

 shanshanさんは、このユニットを以前からお持ちであったが、従前はAxiom80用に製造されたキャビネットに納めて使われていた。

 しかし、同じメーカーのユニットであっても、ユニットの特性によりキャビネットの最適容量が異なるとのことで、とある理系ウルトラマニアの方にユニットを送り、その特性を特定してもらった。するとAxiom22 mk2の最適容量は、従前使っていたキャビネットよりも少なくて良いことが判明した。

 そこで、前回お邪魔した時に聴かせてもらったスキャンスピーク製の高級ユニットを使用した2ウェイスピーカーのキャビネットの製造を依頼したS氏に再度、Axiom22 mk2専用のキャビネットの製造を依頼された。

 そのキャビネットが出来上がり、Axiom22 mk2の本来の能力が発揮されるようなった新生スピーカーを検証することになったのである。一緒に耳を傾けたのはチューバホーンさんである。

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 その見た目は比較的コンパクト。六つの角をもつキャビネットはAxiom80用のものに比べ形状は似ているがずいぶんと背が低い。床からは楓製のウッドブロックにより持ち上げられている。S氏製造のキャビネットはとても質感が高い。綺麗で自然な木目は目を癒してくれる。

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 駆動するアンプは、プリアンプはMarantz Model7で、パワーアンプはshanshanさんが自作された様々な真空管アンプが用意されていた。

 まずはPX25によるシングルアンプから聴いた。シングルアンプらしい勢い感のある音の出方である。音の色合いはセピア色。古い時代に録音されたジャズのソースとの相性が素晴らしい。

 次に用意されたのはKT-66のプッシュプルアンプ。パワーアンプがこれに変わると、トーンが一気にヨーロッパ的なものになった。「大人の音」とでも評するべきか・・・クラシックにはこちらの方が落ち着く。QUADUの回路に近いものが採用されているようで、その音の傾向はQUADUに似た質感である。

 次はQUAD405である。コンパクトな形状に似合わず、強力な駆動力を有するパワーアンプである。その駆動力でAxiom22 Mk2にしっかりと鞭を入れる。

 最後はジャーマンビンテージ管を出力管に使用したシングルアンプである。その躯体はとてもコンパクトである。シングルアンプであり、出力は0.8Wととても小さい。

 この真空管アンプに替えると、爽やかな風が吹いた。とても自然で軽やかな風である。品が良く、強引さがなく、Axiom22 mk2が心地よさそうである。

 KT-66のプッシュプルの時のようなピラミッドバランスではないが、すっきりとした見通しで、比較的編成が小さいクラシックではドンピシャな感じであった。

 それぞれのパワーアンプの持つ特色を実によく描き分ける。真空管パワーアンプの自作が趣味であるshanshanさんにとって、このスピーカーは頬撫でしたくなるほどに可愛い存在になることであろう。

 ユニットごとにその特性に沿った最適なキャビネット容量を測定し、上質な素材でキャビネットを作製する。その手法によりAxiom22 mk2は、その本来の能力を遺憾なく発揮することができるようになった。その能力はGoodmansのフラッグシップユニットに相応しい上質感にあふれていた。

 同じ手法で作成されたキャビネットを有するスキャンスピーク製高級ユニットを使用した2ウェイスピーカーも、そのユニットの性能を遺憾なく発揮してバランスの良い音を別室で奏でていた。

 これからは「Goodmans」と聞くと「Axiom80、そしてAxiom22 mk2・・・」と二つのユニット名が頭に浮かぶようになるであろう。




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