2019/8/20

4909:風張峠  

 奥多摩湖の駐車場を出て、風張峠を目指して走り始めた。奥多摩湖の淵に沿って続く道を走った。奥多摩湖は目に心地いい景色を提供し続けてくれた。

 風張峠に繋がる奥多摩周遊道路に達するまで、橋を幾つか渡った。最後の橋を渡ると、かって有料道路であった頃の名残である料金所跡を通りすぎた。

 ここから数キロ先にある「山のふるさと村」との分岐点までは無理のないペースで隊列をキープして走っていった。

 分岐点には信号機がある。信号の色は青であったので、停止することなく進んだ。この先はフリー走行ゾーンになる。

 風張峠の頂上までは9.3kmの距離である。いつも走るヒルクライムよりは長めの距離となる。序盤で無理をすると後半脚が売り切れてしまう。

 サイコンのラップボタンを押した。サイコンに表示される10秒平均パワーが220ワットぐらいになるようにして、無理のない負荷で上り始めた。

 序盤は比較的順調に走ることができた。心拍数は170前後で推移していた。1週間後の「マウンテンサイクリングin乗鞍」でも前半は220ワットぐらいの平均パワーで走り、体がきつくなる後半でも200ワットを下回らないように粘って、全コースの平均出力は210ワット程度を維持して走り切りたいと思っていた。

 走り始めてまだそれほど経過していない地点で前を走っていたメンバーのロードバイクがパンクした。がっかりした表情でパンク修理に取り掛かったメンバーの脇を通りすぎた。

 3kmほどは、ほぼ同じような負荷で走り続けた。しかし、徐々に背筋が強張ってくるのが分かった。「まずいな・・・かなり固まってきている・・・」と不安感が出てきた。
 
 それでもペースを落とさずに走っていったが、4kmほど走ったあたりで腰に痛みが出始めた。「やはりだめか・・・」気持ちはぐんと沈んだ。

 気持ちが沈むとともに、サイコンに表示されるパワーの数値も下がっていった。腰に痛みが出るとなかなか踏ん張ることができない。気持ちも維持できなくなってくる。

 ヒルクライムは体力の限界地点近くでクランクを回し続ける。気持ちの糸もピンと張りつめていて切れやすい。腰の痛みは、その細く脆い心の糸をいとも簡単に切ってしまう。結局、スローダウンして残りのヒルクライムは流しながら上っていった。

 日常生活では腰痛に悩まされることはなくなった。前傾姿勢を保ちながらロードバイクで走っていても巡航している分には、腰に違和感がでることはない。しかし、ヒルクライムに入り、高い負荷を体にかけ続けると、腰に痛みが出る。

 普段の生活においては「腰痛持ち」というわけでは決してないのである。しかし、ヒルクライムレースに出るとなると、この腰の痛みは致命的な欠陥ということになる。

 痛みが出た後はゆっくりとしたペースで走り、風張峠の頂上に達した。控えめな道標の近くにLOOK 785 HUEZ RSを立てかけて、スマホで写真を撮った。

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 残念ながら1週間後に迫った「マウンテンサイクリングin乗鞍」は、自己ベスト更新を目指して走るのではなく、無理のないゆっくりとしたペースで走って完走するのみという大会になりそうである。




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