2019/2/26

4732:バトル  

 「上川乗」のY字路交差点を通過すると、上りの比率が上がってくる。先頭は順次交替したが、ペースはそれほど変わらずに「数馬」まで走った。

 「数馬」には公衆トイレがある。ここで一息入れた。ここまでいつもよりも速めのペースで走ってきたので、脚には疲れが溜まっていた。

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 ここから「都民の森」までは、4キロと少しの距離である。ここからはバトルモードでヒルクライム・バトルをたっぷりと堪能する。

 2月としては穏やかな天候に誘われてか、都民の森へ向かうコースには多くのローディーが走っていた。一人のローディーが「数馬分校前」の信号機の近くで立ち止まっていた。その表情は辛そうであった。後で分かったことであるが、そのローディーは、ゴール地点で合流した兄弟チームのメンバーで今日初めてロングライドに参加したとのことであった。

 7台のロードバイクは、「都民の森」へ向かってスタートした。ここからは上りオンリーである。激坂エリアはないが、しっかりとした坂が最後まで続くコースである。

 ゆっくりと走り始め、徐々にペースは上がっていった。先頭を引くメンバーに付いていく形で序盤を走った。

 心拍数はぐんぐんと上がった。170台の後半までその数字は上がり、そこで止まった。「この数値を維持する負荷で前半は走ろう・・・」そう思いながら、サイコンの数値を見つめていた。

 10秒平均パワーの数値は220ワットぐらいである。普段よりも少し低めで推移していた。やはり「橘橋」から「数馬」までのペースが普段よりも速かったので、脚の余力は少なめであった。

 その少なめの余力を大事に使いながら走り続け、ヒルクライムコースの後半へ入っていった。先頭を走るリーダーの背中は小さくなり時折視界に入る程度であった。2番手を走るメンバーの背中は視界に納め続けていた。

 私の20メートルほど前には3番手を走るメンバーの背中があった。いつものようにその引力に引っ張られる形で、後半のコースを走った。

 脚の余力は心許なかったが、ペースは維持できていた。終盤に入り、すぐ前を行くメンバーの背後にぴったりと貼り付きたいところであった。

 残り1kmを切った。前の走るメンバーのと差は20メートルほどで固定されていて、なかなか縮まらなかった。

 「ラストスパートで追いつくしかないか・・・」そんなことを思いながら、クランクを回し続けた。

 心拍数は180を超えた。1963年製の旧式のエンジンはいつものようにうるさめの排気音をまき散らしていた。

 ゴールである「都民の森」がようやく視界に入ってきた。ここから、スパート。LOOK 785 HUEZ RSは、「ニトロ」と書かれた赤いスイッチを押した車のようにダッシュした。

 スパートしてゴール地点へ駆け込んだ。完全に余力を使い切ってヒルクライムバトルを終えた。

 「都民の森」には多くの車が停まっていた。ローディーの姿も多く、サイクルスタンドは半分以上が埋まっていた。

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