2019/1/26

4701:サブシステム  

 LS3/5aは、英国BBCのモニターとして有名な小型スピーカーである。設計者はスペンサー・ヒューズ。彼はBBCを退社した後にスペンドールを創業した。

 LS3/5aは、1975年頃からロジャースをはじめスペンドール、チャートウェル、ハーベス、KEFなどがBBCとライセンス契約を交わして、同じ型番で各社から発売された珍しいスピーカーである。

 LS3/5aの用途は小型の移動用モニタースピーカーであった。ユニットにはKEFの「B110」と「T27」が使われた。

 箱の規格とユニットは決められてはいたが、ネットワークに関しては製造したメーカーごとに少しずつ違いがあったため、音も各メーカによって若干違いがあった。

 seiboさんがサブシステムに使っているLS5/3aはロジャースのものである。間近で見るとやはり小さい。奥行きも浅い。

 「これで大丈夫なの・・・」と少し不安になるような華奢なスピーカーである。その本来の用途は人の声を明瞭に聞き分けることであるので、帯域を欲張る必要はない。人の声の限られた帯域がしっかりとしていれば良かったのである。

 そのことが無理に帯域を欲張らずにバランス良く音楽を鳴らす素性にもなっているようである。オーディオマニアのサブシステム用のスピーカーとしては、最適と言えるかもしれない。

 サブシステムはメインシステムと違って欲張る必要性がない。肩の力を抜いて「ながら聴き」でもいいくらいの感じが好ましい。

 たとえ「ながら聴き」であっても、そこはオーディオマニア・・・バランスが悪いと気分が良くない。そういった観点からしてLS3/5aはうってつけである。

 seiboさんのサブシステムはかなりのニアフィールドリスニングである。リスニングポイントから手を伸ばせば、スピーカーに届きそうなほどである。

 この距離感も、LS3/5aには最適なのかもしれない。クラシックを何曲が聴かせていただいたが、不思議と不足感がない。

 「完結している・・・これはこれで一つの世界がしっかりと構築されている・・・」そう感じさせるのに充分な実力を秘めたシステムであった。

 送り出しはSONY製のCDトランスポートに金田式の小型のDAコンバーター。プリアンプは、わが家でもMarantz Model7が修理中に「代打」として活躍したこともあるパイオニアのC21。パワーアンプはやはり金田式のものである。

 サブシステムなのにすべてセパレート構成という贅沢さである。その豪華な構成が効いているのか、LS3/5aは実にしっかりとした音を聴かせてくれた。

 「これで、十分なのかも・・・」と思わせるLS3/5aの音世界である。サブシステム・・・我が家にもサブシステムがあった時代があった。

 再度サブシステムを構築するには「家族の壁」という大きな障壁を越えないといけないが、「またいつか・・・」とは目論んではいる。

 そして時折サブシステムを夢想する・・・スピーカーはロイド シントラ・・・これをスティール製の専用スタンドに乗せる。

 駆動するアンプはQUADの34&306・・・あえてセカンドグレードを選択する。そして、送り出しはメリディアン506・・・メリディアンの500シリーズはやはり素晴らしいデザインである。

 そんな英国システムを夢想して一人にやつきながら、LS3/5aの音を聴いていた。このスピーカーは、英国的なセンスの良さを押しつけがましくなく見事に表現していた。

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