2018/12/29

4673:ヴィンテージ管  

 2台のMarantz Model2にはそれぞれ出力管が2本ずつ装着されている。出力管は合計4本である。Mullard製のEL34を使っていたが、そのうち1本が不良状態の判定を受けてしまった。

 そのため、1台のModel2の出力管2本は、「響工房」の井村さんからお借りしたELECTRO-HARMONIX製のEL34に取り換えられた。

 ELECTRO-HARMONIXはロシアのメーカーで、現在も真空管を製造している。ELECTRO-HARMONIXのEL34は、Amazonでも1本4,000円ほどの価格で購入できる。性能は安定していて、中国製の真空管よりも信頼性は高い。

 1本4,000円であるから、4本そろえても16,000円である。「それほど、高いものではない・・・これでも十分なはずであるが・・・・」そう思いながら、ついついヴィンテージ管と呼ばれる、古い時代に製造された真空管の情報をいろいろと集めていた。

 今まで使っていたMullard製のEL34はヴィンテージ管である。ヴィンテージ管になると、その希少性から価格はぐんと上がる。

 製造された年代や、コンディションによって1本10,000円から20,000円程するのである。4本そろえると、高額になる。

 Mullard製のEL34は、製造年代に応じて仕様が4つある。ロット記号の頭に「Xf1」とあるのが一番古く、その後「Xf2」「Xf3」「Xf4」と順に新しくなる。

 私が使っていたのは「Xf2」であった。1950年代の後半ごろに製造されたもののようであった。もう1本購入する際には、できれば同じ仕様のものにしたい。

 Xf2のEL34、コンディションの良いものは価格も高い。しかし、現行品の真空管にはない要素があるようで、音の深みが違う。

 ついつい、高額ではあってもヴィンテージ管に目が向いてしまう。Mullard製のヴィンテージ管をもう1本購入して、またヴィンテージ管で揃えるというのが、第1案である。

 もう一つの案は、ヴィンテージと評するまでには古い時代のものではないが、1970年代に東ドイツのRFTが製造したEL34に4本とも替えてしまうという案である。

 RFTはTELEFUNKENの真空管製造設備と技術を引き継いで、東ドイツで真空管を作り続けた。真空管にTELEFUNKENと印字されているものの多くは、このRFTが製造したものである。

 価格は1万円以下で購入できる。Mullard製のEL34よりも細身ですっきりとした外観である。音もモダンで解像度が高く、製造年代が新しいので性能面での安定性も高い。中古市場でもよく見かける。

 今はインターネットで情報がすぐに収集できる。日本国内だけでなく、海外の情報も多く入ってくるので、ついついいろいろと見てしまう。

 しかし、情報が多すぎると混乱してしまうこともあるもの。とりあえず、Mullard製のEL34で今使っているXf2と同じ仕様のものを1本購入することにした。

 RFT製のEL34については、将来の楽しみにとっておこう。私はどちらかというと、古い英国製のものが好きである。それ故、MullardのBlackburn工場で1950年代後半から1960年代前半に製造されたものに、ついつい食指が動いてしまう。 




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