2018/12/8

4652:34 VS 39  

 CDプレーヤーをMark LevinsonのNo.39Lに替えて、もう一度マーラーの交響曲第5番の第1楽章を聴いてみた。

 変わったのはCDプレーヤーだけで、電源ケーブルも含めてケーブル類も同じものを使用している。Maratnz CD34とMark Levinson NO.39L・・・この両者を正面切って比べるというのはいささか滑稽でもある。

 CD34は、CD黎明期のモデルで価格帯も常識的な範囲のものである。一方No.39Lは一体型とはいえ、高価なハイエンド機である。それはその投入された物量や使用されいる部品の差になって表れる。

 普通に勝負すれば勝敗は明らかであるが、このCD34はただのCD34ではない。徹底的なモディファイが幾度にもわたって施されたスペシャルバージョンである。表面的な見た目だけでは分からないが、中身は別物と言っていいほどである。

 Paoさんは「度重なる改造費は累計で優に100万円は超えている・・・」とかつて話されていた。ちなみにCD34の定価は59,800円であった。

 CD34で先ほど聴いた音の記憶を頭の片隅に置きながら、No.39Lで奏でられる楽音に神経を集中させた。

 細密感とソリッドな質感を持つ深い音である。音の密度感とっいったものが深々としていてギュッと目が詰った印象を受ける。

 切れ込みがシャープで深い響きは、聴き応えがある。その受ける印象は、No.39Lの高品位なブラック・フィニッシュのデザインとの類似性を感じる。

 音場感も豊かだ。CD34の時よりもサウンドステージが一回り広くなった。「さすがに、Mark LEVINSON・・・」と感心させる音である。

 4段のオーディオラックには、Mark Levinsonのオーディオ機器が綺麗に並んでいだ。最上段にはNo.39Lが、2段目にはNo.26Lが、3段目にはNo.26Lの電源部が、そして最下段にはNo.27.5Lが設置されている。

 その4段ラックがセンターにあり、その両脇をYAMAHA NS-5000が固めている。その光景は実にすがすがしいものであった。

 マーラーの次には先程と同じく、チャイコフスキーの交響曲第6番の第1楽章がかかった。こちらもじっくりと聴いた。

 その出だしは重々しく悲しげである。その重さの重量がより重くなったような気がする。その沈鬱な表情がより苦し気で悲しげである。

 その後曲調は暗さを内包しながら、様々に展開していく。軽やかになったり、激しくなったりと、その姿を変えていく。その変容の様子は、聴く者の精神をどんどんと引き込んでいく。

 頭の中に次のようなことが浮かんだ。「No.39Lはベルリンフィルだな・・・そしてCD34はウィーンフィル・・・」

 No.39LとCD34との両者がPaoさんのシステムで聴かせてくれた音楽の姿は、同じ曲をベルリンフィルで聴いた場合と、ウィーンフィルで聴いた場合の受ける印象の差とよく似ているような気がした。

 どちらも高次なレベルでるあるが、受ける印象には大きな差がある。どちらが好きかは、人それぞれであろう・・・

 チャイコフスキーの交響曲第6番第1楽章を聴き終えて、私とPaoさんは率直に感想を述べあった。私の比喩に対してPaoさんは「うまいこと言うね・・・確かにベルリンフィルとウィーンフィルだね・・・」と笑っていた。

 「率直に言って、どっちが良いと思う・・・?」Paoさんは私に訊いてきた。

 「No.39Lですね・・・このデザインは本当に素晴らしいものがあります。音の緻密さにおいても、一枚上手です。ドイツ車の乗り味が好きなものにとっては、Mark Levinsonの硬めの乗り味に軍配を上げます・・・」と、私は答えた。




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