2018/10/23

4607:ゴール  

 「残り5km」の表示板を通り過ぎて、次の表示板である「残り4km」へ向かっている時であった。右足の太腿の裏側に痛みの小さな核が発生した。

 その痛みの核は、脚の筋肉が攣る前兆である。「まずいな・・・またか・・・」と思った。実は太腿の裏側は「Mt.富士ヒルクライム」でも「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」でも、後半で攣りそうな前兆が出た。

 いずれも出力を少し下げてやり過ごして、無事乗り切った。「大丈夫・・・今日もやり過ごせる・・・」そう自分に言い聞かせた。

 出力は220から230ワットの間で推移していたが、210台の数値まで下げて様子を見た。出力を上げるとその痛みの核は大きくなる。

 筋肉が攣ることを予防する「マグオン」は、スタート前に一袋飲んでいた。さらに今日は、今回の「箱根ヒルクライム」の参加賞の一つとして頂いた「リ・ソビームちっぷ」を太腿の裏側に1個づつ貼り付けていた。

 これは見た目はピップエレキバンのように小さく丸い。それを傷みがある場所などに貼ると「内側からリフレッシュし、生体バランスを整えて身体をラクにしてくれます・・・」という効果があるとのことである。

 その「リ・ソビームちっぷ」の効果もあったのかどうかは不明であるが、筋肉が攣る前兆と思われた痛みの核は、やがて引いていった。

 「残り4km」の表示板を通り過ぎた。もう少しでアップダウンコースに入っていく。踏ん張りどころである。

 どうにかこうにか出力を維持しながら上っていくと、斜度が緩やかになりやがて平行になりそして下り始めた。

 それに合わせて、フロントのギアをアウターに変更して、重くなったペダルをぐいぐいと押し込んでいった。

 スピードは徐々に上がっていった。サイコンのスピードの表示を見ながらクランクを回すペースを上げていった。

 やがてスピードは50km/hを超えていった。風は勢いよく体を通り抜けていく。しばし下ると道は反転するかのように上がっていく。

 道が上りに戻って最初のうちは下りの勢いを使って走っていったが、やがてペースは落ちてくる。ギアを軽いものに変えていき、次の下りに向かって走っていった。

 二番目の下りが道の先に見えてきた。その下りに入り込むと、先ほどと同じようにギアを重くしてスピードを上げていった。

 下りでスピードは上がる。サイコンのスピード表示が60km/hを超えた。しかし、2番目の下りもまっすぐに上がっていく道に変わった。

 上りに道が転じると視線をサイコンに戻し、パワー表示を230ワット以上に維持できるように脚を回し続けた。

 そして最後の下りが現れた。短い下りを下りきり、その勢いを活かしてゴールまで続いている上りをハイペースで走っていくと、ゴールが見えてきた。

 ダンシングに切り替えてラストスパートした。心の中で叫び声を上げながら、必死でクランクを回してゴールラインを通過した。

 その瞬間、忘れずにサイコンのストップボタンを押した。サイコンに表示されたタイムは「1:03:04」であった。

 昨年の「1:03:26」よりも良いタイムが出た。大幅な更新ではないが、自己ベストを更新することができた。




※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ