2018/6/28

4489:Ayra C-2  

 「Mimizuku」のコーヒーの代金420円をぴったり支払ってから店を出た。朝のうちの雨はすっかりと止んでいた。空には雲がまだ残っていたが、その隙間から太陽が顔を覗かせていた。

 ビルの脇にある階段を登った。このビルは1フロア1部屋の構成である。2階は「光通商」と会社名らしきものが書かれた白く小さなプレートが扉に貼り付けてある。しかし、一度も人の出入りを見かけたことはない。

 3階は随分と前から空いているようで、扉には何の表札も掲げられていなかった。階段の登り口にある集合ポストにも3階のポストには何の記載もなく、ポスティングされた広告のみが乱雑に入っていた。

 4階まで登ってくると息が切れた。4階の扉には「オーディオショップ・グレン」と書かれた横長の看板が掲げられている。

 呼び鈴がないので、金属製の扉を右手の人差し指の背でノックした。「ゴン・・・ゴン・・・ゴン」鈍い音が響いた。

 「どうぞ・・・」オーナーの声が聞こえた。扉を開けて、中に入った。リスニングポイントに置かれている3人掛けソファには、先客が来ていた。

 グールドさんである。グールドさんと小暮さんに挨拶して、私もそのソファに腰かけた。リスニングポイントから見て右側にある横長のオーディオラックには、先日搬出を手伝ったOCTAVEのプリアンプとパワーアンプの姿があった。

 そしていつもはOLD TANNOYなどのヴィンテージ・スピーカーが据えられている場所には、Raidho AcousitcsのAyra C-2がすらっとした姿で立っていた。

 その姿は、実にモダンでいて、どこかしら北欧的な静謐感も有している。Ayra C-2には、平面型リボントゥイーターとセラミックスドライバーが採用されている。

 そのユニットからは爽やかな音がしそうな予感が溢れている。2.5ウェイ・フロアスタンド型のスピーカーは目に馴染む造形をしていた。

 オーディオラックには、小暮さんが普段自宅で使っているGOLDMUNDのMIMESIS 39AとそのペアとなるGOLDMUND MIMESIS12も置かれていた。

 この時代のGOLDMUNDはいかにもSWISS MADEらしいきりっとした端正な表情をしている。その質感は、Ayra C-2と共通なものを感じさせてくれる。  




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