2017/11/25

4274:KRELL STUDIO  

 リスニングポイントから見て右側に設置されている大型のラックにはいくつかのオーディオ機器が設置されていた。

 アンプは「オーディオショップ・グレン」の定番的な存在であるLEAKのものが設置されていた。プリアンプはPoint One Strereo、パワーアンプはTL-10であった。

 そして、レコードプレーヤのROKSAN XERXES10も設置されていたが、こちらは今日は出番がなかった。

 デジタル系の送り出しは、ちょっと変わっていた。小暮さんの個人的なコレクションであるGOLDMUND MIMESIS39AとMIMESIS12のペアもあったが、それ以外にWadia WT-2000Sの姿もあった。

 これはコンパクトで電源部が別躯体となっているCDトランスポートである。メカはTEAC製のものが使われている。1990年に発売されたもので、シャープなデザインである。

 そしてKRELL STUDIOの姿もあった。こちらは1993年に発売されたDAコンバーターである。どうやらWadia WT-2000SとKRELL STUDIOがペアとなっているようであった。

 まずはGOLDMUNDのペアでCDを聴いた。EMPIRE 8000Pを聴くのはもちろん初めてである。コンパクトであるが、一切手抜きが無く、しっかりとした物量が投入されたことが窺える優れた表現力を備えていた。

 聴いた曲はドボルザークのチェロ協奏曲ロ短調の第1楽章であった。チェロの音域あたりの表現力は出色のものがあるのかもしれない。

 続いて、CDをWadiaのCDトランスポートに移動させた。DAコンバータはKRELL STUDIOである。この両者、メーカーは違うが何故かしらその醸し出す雰囲気に共通項があるように感じられた。

 GOLDMUNDのペアに比べると明らかに温度感が高い。音の厚みがぐんとアップした印象を受けた。チェロのダイナミックなボーイングがより切れ良く伝わってくる。

 GOLDMUNDが全体を俯瞰しバランスよく表現するのに対して、WadiaとKRELLのペアは押し出しが強く、抑揚をダイナミックに出してくる。

 大川さんはメインではORACLE CD2000とZanden Model5000のペアを使われているが、KRELL MD-10とKRELL STEALTHのペアをお持ちである。

 グールドさんは大のKRELLファンでCDプレーヤーはKRELLの一体型CDプレーヤーであるCD-DSPを使われている。

 お二人ともこのWadiaとKRELLのペアには興味津々のようであった。私もこの二つのペアが見せてくれる異なった音世界に興味津々であった。

 その後も何枚かのCDを聴き比べた。グールドさんが持参されたグレン・グールドのゴールドベルグ変奏曲もかかった。

 やはり、最初に受けた印象が深まるばかりで、CDによって印象ががらっと変わることはなかった。

 グレン・グールドの幾何学的な世界観にはGOLDMUNDの方があっているように感じたが、ドボルザークのロマンチックでダイナミックな世界観にはWadiaとKRELLのペアが嵌っているような気がした。

 「グレン隊 第1回」では、とても珍しい体験をさせてもらった。EMPIRE 8000Pは既に嫁ぎ先が決まっているとのことであった。

 そして、Wadia WT2000Sも同様であった。唯一KRELL STUDIOはまだ販売中とのことで、グールドさんは真剣な表情でそのDAコンバーターを見つめていた。




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