2017/9/14

4203:選択権  

 大川さんと知り合ったのは、中野坂上にある「オーディオショップ・グレン」での「DAC聴き比べ」の時であった。

 その時は、店のオーナーである小暮さんの知り合いでDACマニアということで紹介された。そして、店内のラックには、大川さんが持参されたDACが3台も持ち込まれていた。

 その後、今年の7月に私は大川さんのお宅を訪問した。その時はラックに並んだDACやCDトランスポートの数の多さに驚くと共に、そのオーディオシステムのラインナップのマニアックさ加減に唸った。

 CDトランスポートは2台あった。1台はORACLE CD-2000。もう1台はKRELL MD-10であった。どちらもトップローディング方式の非常に優れたデザインの製品であった。

 自他ともに認める「DACマニア」である大川さんのオーディオラックには4台のDACが並んでいた。なかなか4台ものDACを所有されているマニアは少ない。

 その4台はどれも個性的なものである。ZANDEN Model5000、Job DA48、Wadia12、KRELL STEALTH・・・それぞれが実に明確なキャラクターがあり、唯一無二的な存在感を有するDACたちである。

 これらのCDトランスポートとDACの組み合わせは全部で8通りとなる。そういった数多くの組み合わせを、その日の気分によって切り替えて楽しまれているようである。

 それ以上に私を驚かせたのは、アンプとスピーカーであった。それらは、今までにお邪魔したどのオーディオマニアのお宅でも見かけたことはないものであったからであった。

 プリアンプとパワーアンプは、COPLANDというデンマークのオーディオメーカーのものである。雑誌などで写真を見かけたことはあったが、実物を見るのは初めてであった。

 その色合いといい、スイッチ類の配置やメーカー名のロゴといい、デンマークというこのメーカの出自を如実に物語っていた。

 そして、システムの要であるスピーカーは、見たことも聴いたこともない珍しいものであった。そのスピーカーは、Gershman Acousticsの Grande Avant Garde。大川さんにそのメーカー名と製品名を教えて貰わないと、全然分からなかった。

 そのスピーカーは独特の形状をしていた。上に行くほど細くなり上向きにスラントしている。その形状からすると空間表現が得意なスピーカーと思えた。

 そんな、色んな意味で実にマニアックな大川さんから、「今度はtaoさんのお宅にもお邪魔させてください・・・」とのご連絡を頂いた。

 しかし、生憎我が家でCDトランスポートとして活躍していたBOW TECHNOLOGIE ZZ-EIGHTの具合が悪くなり、修理に出しているのである。

 その旨をメールで伝えると「では、CDトランスポートを1台お貸ししますよ・・・どちらがいいですか・・・?」との返信があった。

 ORACLE CD-2000かKRELL MD-10か選択できるということである。どちらも優れたCDトランスポートであり、我が家のO-DAC PRO Mk3との組み合わせで聴いてみたいモデルであった。

 「どうすべきか・・・」としばし逡巡した。しかし、やはり一度この目で確かめたいと思ったのは、ORACLE CD-2000の方であった。

 聴いてみたいという気持と共に、私の心の奥深くから勢いよく湧き出してきたのは、「見てみたい・・・」という感情であった。

 我が家のレコードプレーヤーは、ORACLE DELPHI6である。CD-2000のデザインの質感は、同じメーカーであるので共通のデザインエッセンスがある。

 「真ん中にプリアンプであるMarantz MODEL7を挟んで右側のGTラックにDELPHI6が、左側のGTラックにCD-2000が並ぶ様を一度は見てみたい・・・」そんな欲求が沸き起こった。

 「もし可能ならCD-2000でお願いします・・・」と返答したうえで、日程を調整した。その日が今日であった。




※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ