2017/8/22

4180:霧の中  

 「山のふるさと村」へ向かう道との分岐点にあるY字路交差点を越えてから、負荷を上げた。この地点から風張峠の頂上までは9kmと少しの距離である。

 道は広く、綺麗に整備されている。道が広いと視覚的に斜度が緩く感じられる。しかし、見た目以上に斜度はしっかりとしたものがあり、負荷を上げると、すぐに心拍数も反応してその数値を上げていった。

 前半は240〜250ワットの出力で走った。もう少しパワーを上げたいところであったが、ここまで50km以上走ってきていて、脚の余力はけっして潤沢ではなかった。

 なるべく負荷を一定にするようにクランクを回していくと、途中からリーダーがペースを上げて前に出ていった。

 すっとその背中は小さくなったが、ある一定の距離を保ってしばらくの間は視界の中にその背中を納めて走り続けていられた。

 負荷を上げてから5km以上走り続けていくと、平均パワーが下がり始めた。脚の疲労度が上がっていき、240ワット以上のパワーを維持するのが難しくなってきていた。

 気を張っていないと脚はすぐに楽をしようとする。「少し楽になったな・・・」と気づいてサイコンの10秒平均パワーをチェックすると200ワットを少し超えた程度の数値に下がっている。

 サイコンから「サボるな・・・!」と叱られているような気がして、ダンシングに切り替えて、パワーの数値を無理に上げた。

 前を行くリーダーの背中が視界からいつも間にか消えた。少々気持ち的に張りが失われかけていた時、後方から追い上げて来たメンバーがすぐ背後に迫った。

 人間はお尻に火がつかないとなかなか頑張れないものなのであろうか・・・心の緊張感がすっと戻ってきた。

 それと共にパワーも上がった。「なんだ・・・まだまだ頑張れるのか・・・」そんなことを思いながら、上りの終盤へ向けて走っていった。

 月夜野第2駐車場まで来ると、アップダウンエリアに入る。ここまでのラップパワーは240ワットであった。

 下りが入るとラップパワーは下がっていく。下り、上り、また下り・・・といった具合でアップダウンを繰り返していくと、ゴールまでの最後の上りに差しかかった。

 最期の力を振り絞って、スパートした。風張峠の頂上は霧に煙っていて、幻想的な風景が広がっていた。

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 長い上りを目一杯の負荷で走ってきたので、体は相当に発熱していた。顎からは汗が途切れることなく滴り落ちていた。

 メンバー全員が上り終えて恒例の記念撮影を済ませてから、檜原方向へしばらく下ったところにある「都民の森」へ向かった。

 霧の中を下るので、ウィンドブレーカーを着用した。昼食は「数馬の湯」でボリューム満点の天丼を食する予定であったので、都民の森に着いてもガッツリ系の補給食は避けて、冷たい蒟蒻田楽を食した。プルプルの食感が舌と心を和ませてくれた。




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