2017/8/3

4161:タイムアタック  

 「橘橋」交差点から、「都民の森」までの距離は道路標識によると21kmある。前半は上り基調のアップダウンが繰り返される。

 「上川乗」のY字路交差点を過ぎると、上りの比率が上がり、「数馬」からはしっかりとした上りがゴールの「都民の森」まで続く。

 上りだけが続くコースよりも、ペース配分が難しい。前半は平坦路や下りもあるのでスピードが出る。調子に乗って前半頑張り過ぎると、「数馬」からの上りでペースダウンしてしまう。

 前回挑戦した時には、そのパターンであった。「数馬」まで40分で到達したので、残りの上りを20分で走り切れば、目標タイムの60分で走れたが、終盤で脚が無くなり結局61分かかった。「数馬」から21分かかったのがいけなかった。

 今日は前半抑えめに上ろうと決めていた。上り始めて徐々に負荷を上げていった。心拍数はそれに伴って上がっていく。

 「数馬」までは心拍数を165〜170の範囲にコントロールする予定であった。このくらいの心拍数であれば、終盤の厳しい上りにも耐えられるぐらに脚が残るはず。

 雨は止むことはなかった。随分と小降りになったが、路面は完全にウェット。特に下りに入るとドライ路面の時に比べ、スピードを上げることが出来なかった。

 緩やかなカーブであっても、これだけ路面が濡れているとタイヤがグリップを失う可能性があるので、下りでは不本意ながらブレーキングをしながら走らざる得なかった。

 心拍数はしっかりとコントロールされていた。ちょっと抑えすぎかなという気もしないではなかったが、「勝負は『数馬』以降・・・」と自分に言い聞かせながら走っていった。

 「上川乗」のY字路交差点は幸い青信号で通過できた。さらに工事のため片側交互通行になっている場所に差し掛かったが、ここもどうにかガードマンに止められることなく通過できた。

 抑えめに走ったこともあったが、タイムはあまり良いものではなかった。「数馬はまだかな・・・」と思いながら、走っていくとようやく「数馬の湯」の施設が見えてきた。

 「数馬の湯」を通り過ぎ、斜度の厳しい坂を上っていくと、チームで走る際の休憩ポイントである「数馬」のバス停が見えてきた。

 チーム走行時にはここまでは隊列をキープして、ここで一旦止まりトイレ休憩をする。ここから先がフリー走行区間(いあわゆるバトル区間)になる。

 「数馬」のバス停まで42分20秒ほどかかった。「前回よりも2分以上遅い・・・まずいな・・・抑えすぎか・・・」と焦った。

 ここからは、上りが最後まで続く。心拍数はすぐさま170を超えてきた。「きた、きた・・・」という感じで、その数字を眺めた。

 パワーメーターの電池が切れてしまったようで、パワーの数値はサイコンに表示されていなかった。

 1ケ月ほど前にパワーメーターのボタン電気を換えたばかりである。最近パワーメーターの電池寿命が妙に短くなった。何かしらの不具合であろうか・・・

 残念ながらパワーの数値は検証できないので、心拍数の数値のみを時折確認しながら上っていった。

 しばし高めの回転数でエンジンを回して走っていくと、また道路工事による片側交互通行区間が見えてきた。ガードマンの前では1台の車が止められていた。

 「まずい・・・ここで止められると痛い・・・」と思ったが、残念ながらガードマンの誘導棒は横に向けられたままであった。

 車の後ろで止まり、左足のクリートをペダルから外した。30秒ほど待たされた。ここで止められると、タイムをロスするだけでなく、リズムが狂う。

 ようやくリスタートした。どうにか気を取り直し、ペースを上げていった。都民の森までの上りには激坂エリアはないが、斜度はしっかりとしている。

 標高が上がるに従って周囲は白く煙ってきた。その白く湿った空気のなか、激しい呼吸音を発し続けた。

 残り1kmの道路標識の下を潜った。サイコンのタイム表示は徐々に60分に近づいていった。「くそ・・・無理か・・・」心拍数は175になっていた。

 残り700mを残して60分が経過した。それでも、残り700mを気持ちを切らさずに走り切った。タイムは「62分22秒」。

 「課題」はクリアされず、まだ残ったままとなった。またいつか機会があったらチャレンジしてみたい。

 60分以上強い負荷をかけ続けた体は重く疲労していた。休憩所の椅子に座り込んで、疲れて雨に濡れそぼった体を休めた。

 都民の森には当然のことながらローディーの姿はなかった。駐車場もがらがらであった。周囲は真っ白に煙っていた。それはまるで私の心象風景を見るようであった。

クリックすると元のサイズで表示します




※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ