2017/1/24

3970:グリーンライン  

 桜が咲く季節や紅葉が美しい頃合いであれば、鎌北湖は華やかな景色を見せてくれるであろうが、真冬のこの時期は寒さと静けさのみがこの小さな湖を覆っていた。

 4月から11月の土日のみ営業しているという貸しボートも当然営業していない。数艘のスワン型ボートは1箇所にまとめられて、身を寄せ合っていた。

 湖に隣接して建てられているコンクリート製の大きな建物は以前は旅館であったようである。しかし、今は廃業してる。

 建物は取り壊されることなく廃墟と化していて、ちょっとした心霊スポットになっているようである。明るい日中であればそれほど気にならないが、闇が広がり始める時間帯以降にはそばを通りたくはない。

 この時期、鎌北湖を訪れるのは、熱心なヘラブナ釣り愛好家のみである。今日も数名の釣り人がいた。「寒いだろうな・・・」と思った。

 鎌北湖は細長い形状をしている。その南側に沿うようにして走っていった。鎌北湖を通り過ぎると道は上りに転じる。斜度もしっかりとしている。どれほど上ったであろうか、思いのほか長い。

 1kmほど上ると道は下りに転じる。その後上っては下るを何度も繰り返した。隊列をキープしての緩やかなペースでの走行であるので、息が上がることはない。

 奥武蔵グリーンロードは周囲を鬱蒼とした木々で覆われている。夏はその木陰が嬉しい。陽光は木々のわずかな隙間をすり抜けてきて、アスファルトの上にまだら模様を描いていた。

 時折景色が開ける。さっと明るくなり、遠くまで見渡せる。稀にハイキングをしている人とすれ違った。

 上り基調の奥武蔵グリーンラインをしばし走っていくと、やがて顔振峠との合流点に達した。鋭角的に右に曲がっていくと、顔振峠に向かう道に出た。

 国道299号から上る顔振峠は激坂エリアが多く難敵であるが、この合流点から上る場合、既に激坂エリアは過ぎ去っているので、斜度は厳しいものではない。

 その道をやや上ると、平九郎茶屋が見えてきた。平九郎茶屋の駐車場のフェンスにロードバイクを立て掛けて、そこから見える景色を眺めた。

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 空は青く、山並みもそれに負けじと青かった。真冬独特の澄んだ空気のおかげで遠くまで見渡せた。富士山は白い雲で覆われていた。




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