2015/3/12

3280:GRF  

 TANNOY GRFが我が家にやってきてから1年が経過した。製造されてから60年以上の年月が経過しているので、このGRFにとっての1年という時間の重さは、それほど大きなものではないかもしれないが、私にとってはそれなりの変化を感じる1年であった。

 「なんで、こんなものがこんなところにあるのであろうか・・・?」

 という驚きとともに、私の目に飛び込んできたTANNOY GRF。キャビネットは英国オリジナル。搭載されているユニットはモニターシルバー。しかも2台のペア。キャビネットの状態もまずまず良好であった。

 QUAD ESLから断続的に発生するノイズに悩まされていて、「やはり、TANNOYに戻そうか・・・」と思っていた頃、「ZIPでポン!」という感じで私の目前に現れてきた。

 ヴィンテージの場合、タイミングを失すると二度と出会えないような製品がある。「このGRFもそうかもしれない・・・」という気がした。

 我が家にやってきたGRFは大きかった。私のリスニングルームは8畳ほどの広さ。妻のアップライトピアノも同居しているので、GRFにとっては少し窮屈な空間でしかない。

 最初の半年ほどは暗澹たる状況であった。どうやら数年ほど全く鳴らされていなかったようで、ユニットが凝り固まっていた。

 前のオーナーは亡くなられ、遺族が取扱いに困って他の多くのオーディオ製品とともに処分されたものであった。

 半年ほど鳴らし続けると、ユニットもキャビネットもようやく解れはじめてきた。最初の頃に比べるとだいぶ鳴りはじめてきたが「まだまだ響きが広がり深くなっていくはず・・・」と思い続けていた。

 「1年が経過して変わったか・・・?」

 どうやら変わったようである。使用機器は1年前と何ら変わっていないが、TANNOY GRFはこの新たな環境に馴染みはじめてくれたようである。

 ようやく1年である・・・しかし、同時にまだ1年でしかない。ウィスキーが熟成するには最低5年の年月が必要。我が家のGRFもようやくTANNOYらしい風合いに鳴り始めたが、熟成にはまだ多くの月日の経過が必要であろう。

 年月が積み重なっていけばいつかは「山崎12年」のようなまろやかで深みのある味わいのある音が我が家のGRFからも鳴りはじめるのかもしれない。

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