2015/1/26

3235:パンク  

 大垂水峠を越えると相模湖までは下りである。風を切ってロードバイクは勢いよく下っていく。緩やかなカーブをいくつか曲がっていくとやがて相模湖に着いた。

クリックすると元のサイズで表示します

 天候は穏やかである。陽光は分け隔てなくこの湖の淵に集った我々を暖めてくれる。その熱を強引に奪い去る風もほとんど吹いていなかった。

 湖面には観光客の姿はなく、ボート置き場に停泊している様々な色合いの貸しボートたちはただ何をするでもなく、この穏やかな時間を揺れながら過ぎるに任せていた。

 どこかのボート部であろうか、3艘ほどの競技用ボートが練習をしているのが遠くに見えた。細いオールが水を掻くと、アメンボのように競技用ボートはすいっと進んでいる。

 相模湖は何度かロングライドで来たことがあるが、いつも穏やかな印象がある。巡り合わせであろうか、湖面はいつも静かで、陽の光は身も心も暖めてくれる。しばし、とりとめのない話をしながら時間を過ごしたくなってくる。

 しかし、そうまったりとはしていられない。まだ50km程走らなければならない。相模湖の穏やかな景色に別れを告げて、次なる目的地である城山湖へ向けて出発した。

 城山湖へは行った記憶がない。コース設定の際に「ついでに城山湖に寄って・・・」といった話の展開だったような気がしていたので、あまり気にとめていなかった。「少し行った先にあるのかな・・・」程度の認識であった。

 隊列を組んで順次先頭交代を繰り返しながら走った。日陰に入ると肌寒く、日当りが良いところを走っていくとウィンドブレーカーが不要に感じられる。

 城山湖への道程を順調に進んでいるところであった。緩やかな下りを下っていた。下りであるのでそこそこスピードが出ていた。

 「パッシュ〜ン!!」と威勢の良い音が響いた。私のすぐ手前でその音はしたように感じた。急にハンドルがぐらっと揺れた。

 その音の発生源は私のORBEA ONIXの前輪であった。ロングライドでのパンクはずいぶん久しぶりである。長い距離を走るようになって4年近くになるが、2回目のパンクである。

 すぐにロードバイクを道路わきに寄せてパンク修理にとりかかった。あまり経験がないので少々焦ったが、どうにかこうにか無事修理を終えた。

 原因は、ブレーキシューの取り付け位置が悪く、タイヤのサイドに一部当たっていたことであった。ブレーキシューに挟まった細かな金属片を取り除いて再度取り付ける際、しっかりと位置を確認しなかったようである。不注意であった。

 気を取り直して再スタート。その後はトラブルもなく順調に進んだ。やがて城山湖へ向かう上り道に入っていった。ここの上りについてはぜんぜん予備知識がなかった。「1kmほどかな・・・ついでに寄るって感じだったし・・・」と漫然と捉えていた。




※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ