2014/9/28

3116:秋晴れ  

 季節は秋の深まりを着実に見せ始めていた。朝の7時にORBEA ONIXに跨って家を出て、集合場所であるバイクルプラザへ向かう遊歩道を走っている時、太陽の照射角度が以前と比べて随分と低いものになっていた。東に向かって走るこのコース、太陽の角度が低くなると太陽光がまっすぐに目に入ってくる。

 真冬の頃になるとその角度はとても低くなり、サングラスをかけていても視界の確保が難しほどである。徐々に下がるその角度に秋の深まりを実感した。

 朝のうちは肌寒く感じるほどであった。昼頃には27度ほどまで気温が上がると天気予報では言っていた。その頃には無用の長物となる可能性が極めて高かったが、ウィンドブレーカーを着こんで走った。

 今日のロングライドの目的地は「正丸峠」に決まった。チームでのロングライドにおける定番峠である。道も行き慣れた道である。

 爽やかな気候のなか、緑色のトレインは颯爽と進んでいった。西武多摩湖線に沿って走っている遊歩道を今度は来た時とは逆に西へ向かって走る。そして旧青梅街道へ入りしばらく進んでから岩蔵街道に入った。

 今日の爽やかな天候に誘われたのであろう、道すがらいつもよりも多くのローディーを見かけた。「この天気なら走りたくなるよな・・・」家でくすぶっているのが精神衛生上悪いような素晴らしい秋晴れである。

 やがて最初の休憩ポイントであるファミリーマートに着いた。ここでトイレ休憩を済ませ、エネルギー源を補給した。

 ここには店の前にベンチが数個置いてある。皆そこに腰を降ろし冷たい飲み物や補給食を口にする。南向きのそのベンチには陽光がさんさんと降り注いでいる。その太陽光を浴び続けていると暑くなってくる。もちろん真夏の日差しのように強烈ではないが、まだまだ力強さを秘めた陽光である。

 しばしの休憩後、山伏峠の上り口を目指した。周囲の景色はどんどん鄙びた雰囲気を纏い始める。空気はより清涼なものとなり、所々で川のせせらぎの音が響く。そのような穏やかな風景のなかを進むロードバイクの乾いた走行音は、人工的なものではあるが、自然な音のように響く。風の音の親戚か何かのように・・・

 山伏峠の上り口には今日も多くのローディーの姿があった。ここで一息入れてから皆上り始める。ゴールは正丸峠である。一旦山伏峠を上り切り、少し下る。途中で右に折れて正丸峠の上り口へ入り込んでいく。山伏峠の上りは4kmと少し、1kmほど下って、正丸峠までの上りは1.5kmほどであろうか・・・

 今日の参加者は11名。ゴール地点にほぼ同じ頃合いに着けるよう、先行して数名のメンバーが順次スタートしていった。

 最終組は5名。数分遅れでスタートした。少し行くと工事のために片側交互通行になっている区間があった。タイミング悪く直前で自動的に切り替わる信号が赤に変わった。2分そこで待たされる破目に・・・これで先行したメンバーにさらなるアドバンテージが与えられてしまった。

 120秒の待ち時間が終わり、信号が青に変わった。5台のロードバイクはいつもよりも速めのペースで坂を駆け上っていった。「正丸峠に着くまでに先行メンバーを全員かわさなければ・・・」少し焦りもあった。

 山伏峠は所々斜度がきつくなるが、激坂系ではない。中盤辺りから5台のロードバイクはその出せるスピードの差異によって縦に伸び始めた。

 山伏峠の上りで脚を使いきってしまうと、正丸峠の上りで失速してしまう。しかし、安全に行きすぎると、前を行くメンバーに完全に取り残されてしまう。その兼ね合いが難しい。

 山伏峠の中盤は少し抑え気味に、そして後半へ向けて少しづつペースを上げていった。山伏峠の頂上を越えた時、最終組の5名のうち2名のメンバーが私の前を走っていた。リーダーは相当前を行っているはずである。LOOK566を駆るTさんも相当速いペースで山伏峠を駆けあがっていったので30メートルほどの差がひらいているはずだと思った。

 しかし、正丸峠の上りに入ればもしかしたらゴール直前でTさんに追いつけるかもしれないとかすかな期待を抱いていた。そして、山伏峠の頂上を越えて、下りに入った。するとそこには意外な光景が・・・




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