2014/5/27

2992:ペレーニ  

 「彼はどの曲を弾いてもその作曲家の魂の声が響く数少ない演奏家の一人ではないでしょうか。」

 日本を代表するチェリストである長谷川陽子さんが、ハンガリーのチェリスト、ミクローシュ・ペレーニのことを表現した言葉である。

 彼女の言葉の意味が良く分かる体験をすることができた。月に一度ほどであろうか、杉並区にお住まいのAさんのお宅に伺い、数枚のレコードを聴かせてもらう。Aさんのお宅には貴重でかつ膨大な枚数のレコードコレクションがあり、その宝の山のなかから数枚を聴かせていただくのである。

 この前の日曜日の夕方にも3時間ほどお伺いして、いつものように貴重なレコードを数枚聴くことができた。そのなかの一枚がペレーニのチェロによるバッハの無伴奏チェロ組曲であった。

 ペレーニのチェロは品格が高い。過剰と思われる飾りつけは一切なく、音楽に真摯に向き合っていて、その音が心にストレートに入ってくる感じである。

 この3枚組のLPは貴重な盤で入手が困難な状況である。もしチャンスがあれば我が家のレコード棚に収めたい逸品である。

 私はレコードコレクターではない。それほど多くない枚数でお気に入りのレコードがあれば充分である。そういった心に沁みるレコードを繰り返し聴いていればいいので、珍しい盤やコレクターズアイテムを所有することに強く執着することはないが、このバッハの無伴奏チェロ組曲のLPは手元に置いておきたいという欲望がひしひしと沸いてくる。

 持っていれば、何かのおり・・・心を乱すような事柄に遭遇した時や、あるいは記念すべき区切りの日などに・・・レコープレーヤの上に置き、針を降ろし、その音楽により何かしらの心の糧を得ることができるであろうから・・・

 そういったレコードはそれほどあるものではない。何千枚、あるいは何万枚のコレクションがある人であってもそれほどの枚数ではないはずである。

 ペレーニはアナログだけでなくCDも出している。アンドラーシュ・シフと録音したベートーヴェンのソナタ全曲集は評価も高い。バッハ、ブリテン、リゲティの楽曲を集めた「チェロのための無伴奏作品集」も2012年に出している。

 LPは難しかもしれないが、CDなら入手可能かもしれない。しかし、その前に壊れているCDプレーヤーを修理しなければ・・・




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