2013/12/22

2838:相棒  

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 今日は今年最後のチームでのロングライドであった。行き先は山伏峠経由の正丸峠の予定であった。しかし、正丸峠は道が凍結していて危険との情報がもたらされたため、行き先は急遽変更になった。

 凍結する可能性が比較的低い奥多摩湖へ行くことになった。往復距離は100kmを少し超える。奥多摩湖までの上りは緩やかである。最後は高速バトルとなる。

 今日の天候は想像していたよりも穏やかであった。もちろん朝一番の走りだしの時には冬用のグローブをしていても指先がかじかむ。道のところどころには霜が降りて白くなっている。

 しかし、しばらく走れば体内の発熱も手伝ってそれほど辛く感じることはなかった。太陽は常に顔を出していた。陽光を阻む雲は全くと言っていいほど空に存在しなかった。その慈悲深い陽光を受け取れるエリアを走っている分には快適に走ることができた。

 いつものように整然と隊列を組んで進んだ。旧青梅街道、岩蔵街道と進み、途中で青梅方向へ曲がっていく。青梅のレトロな雰囲気を湛えた商店街を抜けていき、奥多摩方面へ・・・行きは比較的ゆったりとしたペースで進む。

 奥多摩湖へ上り始める手前のコンビニで休憩をして、奥多摩湖を目指した。前半部は隊列を維持してゆったりと走っていく。このコースはトンネルを幾つか抜けていく。ひとつ、ふたつ、みっつ・・・長いトンネルもあれば、短いトンネルもある。四つ目か五つ目ぐらいのトンネルを抜けたあたりからペースがグンと上がり始める。

 私は先頭を引いてくれているメンバーのすぐ後ろを走っていた。その脇をギアを上げてハイペースで二人のメンバーが追い抜いていった。

 しばらくはそのペースに付いていき4名で上っていたが、やがてその2名は離れていった。斜度は緩やかである。クランクをハイペースで回すと当然心拍数は上がる。やがてその数値は「180」を超えた。

 最後のトンネルを抜けると視界がさっと広がる。明るく広い空間が目の中に入りこんでくる。頂上までもう少しである。ここからORBEA ONIXに鞭をいれてペースを上げた。

 ずっと引いてもらったメンバーの脇を抜けていき、先行する2名の背中を目指す。50メートルほど前を行くメンバーの背中がしっかりと見えた。疲れているようでペースが落ちていた。

 「これなら追いつけるかも・・・」そう思ってクランクをさらにハイペースで回した。すっとロードバイクは伸びていった。徐々にその背中が近づきすぐ後ろに付いた。そのまま頂上に到着した。

 今日の上りも終盤だれることなくペースを上げることができた。トレーニングを再開する前にはなかったことである。下を向いたまま頂上に到着するのではなく、しっかりと前を見据えてペースアップしてゴールできるようになったことは大きな進歩である。

 奥多摩湖は陽光に照らされて光っていた。訪れている人はごく少数であった。風もなく、太陽の恵みが降り注ぐ湖畔は静かで穏やかな雰囲気に包まれていた。まったりとした時間が流れた。メンバーの会話もゆっくりと流れる川のようにリズミカルに続いた。

 陽光を反射する湖面をバックに眺める私の愛車ORBEA ONIXは、いつもより凛々しく見えた。2年半と少しの付き合いである。時には激励し、時には突き放し、そして時には優しく寄り添う・・・そんな「相棒」である。




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