2013/4/24

2596:ゆるキャラ  

 QUAD ESL989の高さは130cmほどもある。そして横幅は70cmほど・・・その表面積はかなり大きい。コンデンサー型であるので厚みはない。重量も軽いが、前から見るとその表面積の大きさから、それなりの存在感がある。

 少し前からリスニングルームでは、二つのイージーチェアが縦に並べられていた。リスニングポイントが二つあり、それぞれで当然音の質感が変わる。

 スピーカーと耳との距離は、前後の椅子ではおそらく1メートル以上の差がある。スピーカとの距離が変わると、音の質感には結構な差があるものである。最初のうちは二つのリスニングポントを使い分けていたのであるが、最近は後方の椅子に座ることが多くなってきた。

 後ろの椅子に座ると、すぐ目の前には前の椅子の背中が見える。段々その背中が目障りになってきた。

 「これってなくてもいいかも・・・ないほうが視界もすっきりするし・・・」

 そう思って、前に置いてあったイージーチェアを部屋の脇へ移動した。

 後ろの椅子からだと、スピーカーまでの距離は7メートルほどであろうか・・・かなり離れている。このくらい離れると、コンサートホールの2階席の雰囲気が感じられる。

 スピーカーに近づいた方が、より詳細な音を識別できる。低音などもダイレクト感があるので、普通はここまで離れない。

 しかし、好みというか、こういった感じの音が聴きたいという個人的な嗜好性を優先すると、どんどんリスニングポイントは部屋の後方へ下がっていった。そして、とうとう部屋の後方の壁にまで達した。

 ESL989というスピーカーは、ある程度以上の広い部屋で、ある程度以上の距離を置いて聴くことを想定したスピーカーなのではないのであろうか・・・そんな気がした。

 そういう点では、高さがぐっと低くなり視覚的も穏やかな印象を与えるESL988の方が使いやすいのであろう。日本の住宅事情には断然ESL988の方が合致している。

 ESL989は、あるい程度以上の広さと距離を確保できると、ゆったりとした表情を見せてくれる。距離がとれないうちは「ふなっしー」的な落ち着きのなさを感じるが、離れると「にしこくん」的なほのぼの感が出てくるようである。




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