2012/11/24

2445:風切り音  

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 来週の日曜日は箱根ヒルクライムである。富士山や乗鞍に比べると距離は短いが、斜度が厳しい。私にとっては大の苦手の「激坂」が待ち受けているようである。

 斜度が緩やかだとどうにかこうにか上れるのであるが、斜度が10%を超え、さらに15%を超えてくると、重い体重が貧弱な私の心臓を否応なく攻撃してくるのである。

 惨憺たる結果になるのは目に見えてはいるのであるが、「決して足を着かない・・・ふらつきながらでもクランクを回し続ける・・・」ということを当面の目標にして箱根ターンパイクを上ってきたい。

 明日の日曜日はチームでのロングライドの日であるが、別件の予定が昼に入っているので参加できない。そこで、今日は単独でのロングライドを行うことにした。午後からは事務所に行って溜まっている仕事を片づけなくてはならないので、昼ごろには帰ってこなければならない。

 こういった時間があまりない時には「時坂峠」がうってつけである。自宅からの往復距離は80kmと短い。峠以外には長い上りもなくスムースに走らせることができる。7時半にでれば、12時前には帰ってこれるはずである。

 ということで、7時半にロードバイクにまたがって自宅を出た。空はどんよりした雲に完全に覆われていた。しかし、天気予報では午後から天気は回復するとのことであった。

 結構寒い・・・気温は当然一桁台。早く温まろうとややハイペースで飛ばした。天気が悪いせいか、なかなか体が温まらない。

 2時間ほど走った頃であった。ぽつぽつと雨粒が落ちてきた。「あれ、天気は快方へ向かうのでは・・・」と今朝テレビで見た天気予報を思い返していると、その雨はそれなりにしっかりと降ってきた。

 「ここで引き返すわけにもいかない・・・しばらくしたら止むだろう・・・」と構わずに走り続けた。路面は見る見る間に濡れていき、少々恐怖感を感じた。一度濡れた路面で落車したことがあり、それ以来濡れた路面は私にとって恐怖の的である。

 雨は檜原街道に入る頃にはどうにか止んだ。時坂峠の上り口についた時には、周囲はひっそりとしていた。ロードバイクの姿は1台もなく、数名、ハイキングを楽しむ方がいるのみであった。

 時坂峠は距離はそれほどないが、所々斜度が厳しい。目標タイムは15分。しんと静まり返ったなか、その峠道を上り始めた。

 タイム計測をするので初めのうちからある程度のペースで漕いだ。早すぎても後半ばてるし、ゆっくり過ぎるとタイムが伸びない。

 中盤まではまずまずのペースであった。しかし、後半で心拍数が急激に上がりだし、カラータイマーが鳴リ始めた。激しく苦しい呼吸音のみが、この静かな峠道にこだまするかのようであった。

 後半の踏ん張りがきかずに、タイムは15分を切れなかった。「まあ、最初の頃は足を着かずに上りきるだけで精一杯だったんだから・・・」と、とりあえず自分を慰める。峠の頂上で小休止した。もやに煙っているが、所々紅葉が見える。

 下りは路面がぬれているので慎重に下る。天気の方は徐々に快方に向かい、武蔵五日市駅を過ぎる頃には晴れ間も見えてきた。

 天気が快方に向かったからか、峠を上り終え体を充分に酷使したからか、帰り道は気分も明るくなっていた。ハイペースでクランクを回した。呼吸も心拍も早くなる。スピードが35kmを超えると風切り音も爽快に沸きたってくる。その強い風が、心の底に自然と溜まっていってしまう淀みを吹き飛ばしてくれるかのようである。




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