2011/10/30
2055:劇坂
1ケ月前に国道299号から顔振峠を上ったときには、その劇坂ぶりに多少げんなりした。どうにかこうにか足を着かずに登りきることができたが、相当ハードであった。
「今日の梅野木峠は、顔振峠よりも斜度がきついかもしれませんね・・・」ロングライドに出かける前にバイクルプラザR.T.のメンバーの方から聞かされた一言が心に重くのしかかった。
「上がりきれるであろうか・・・」この歳になって始めたロードバイクであるので速さを求める気はないのであるが、峠を上りきれずに足を着いてしまうと、やはり敗北感が漂ってしまう。
しかも、劇坂の途中で足を着くと再スタートはほぼ不可能・・・押して上がり斜度の緩くなったところでロードバイクにまたがり再スタートしなければならない。
スタートしてしばらくすると、玉川上水を遡るように西に進む道を走る。この辺りはほぼ平坦。タイヤが路面を捉え続ける乾いた音が静かに響き、玉川上水に沿って植えられた木々に吸い込まれる。平坦な道を走っているかぎり、どこまでも走れそうな気がする。
拝島駅側のファミリーマートで休憩して、国道16号を横切り、睦橋通りを武蔵五日市駅を目指して進む。武蔵五日市駅の前を右折し青梅方面へ向かった。
天気は曇りがちであったが、時折薄日がさすといった感じで、それほど寒くはなかった。最初はウィンドブレーカーを着ていたが、最初の休憩で脱いだ。
やや上り基調になって「つるつる温泉」という名前の日帰り温泉に到着。ここまでもそれなりの上り坂であった。この「つるつる温泉」をスタート地点として梅野木峠を上りはじめる。
「顔振峠よりもきつい・・・」その言葉が頭の中を2,3回くるくると回った。「とりあえず超スローペースで上ろう・・・足だけは着くまい・・・」そう心に決めてそろそろと上り始めた。
メンバーはすぐにばらけた。上級者はぐいぐいとスピードを上げていく。私はオーバーペースにならないよう抑えながら走る。
やはり劇坂である・・・劇坂が続く・・・なかなか斜度が緩まない。少し緩んだかなと思ったら、また目の前には劇坂が現れた。
頂上付近1kmくらいはだらだらとしたなだらかな坂になると聞いていたが、そこまではかなり急な斜度を有する上りが続いた。途中から斜度のきついところは蛇行しながら進んだ。こうすると距離は長くなるが斜度は少しばかり緩やかになる。
心拍数は一時「190」を超えた。これは危険水域に侵入したようである。しかし、ここで足を着くわけにはいかない。こんな斜度のきつい坂ではリスタートは不可能である。スピードをさらに緩めるが、緩めすぎるとふらついてしまう。
荒い呼吸と早鐘のように体内で鳴り響く心臓音を従えてどうにかこうにか、斜度の緩やかな領域にたどり着いた。ギアを一段上げたが、足にはペースを上げるだけの余力がほとんど残っていなかった。峠の頂上に着くと、両足のビンディングペダルを外し、ロードバイクをガードレールに立てかけて、近くにあった切り株に腰掛けた。
まさに「亀」のスピードであったが、足を着かずに登りきることができた。ほっと一安心である。体にかかった負荷は相当なものであったはずであるが、薄曇りに煙る峠からの眺めは、すがすがしくもあった。
「今日の梅野木峠は、顔振峠よりも斜度がきついかもしれませんね・・・」ロングライドに出かける前にバイクルプラザR.T.のメンバーの方から聞かされた一言が心に重くのしかかった。
「上がりきれるであろうか・・・」この歳になって始めたロードバイクであるので速さを求める気はないのであるが、峠を上りきれずに足を着いてしまうと、やはり敗北感が漂ってしまう。
しかも、劇坂の途中で足を着くと再スタートはほぼ不可能・・・押して上がり斜度の緩くなったところでロードバイクにまたがり再スタートしなければならない。
スタートしてしばらくすると、玉川上水を遡るように西に進む道を走る。この辺りはほぼ平坦。タイヤが路面を捉え続ける乾いた音が静かに響き、玉川上水に沿って植えられた木々に吸い込まれる。平坦な道を走っているかぎり、どこまでも走れそうな気がする。
拝島駅側のファミリーマートで休憩して、国道16号を横切り、睦橋通りを武蔵五日市駅を目指して進む。武蔵五日市駅の前を右折し青梅方面へ向かった。
天気は曇りがちであったが、時折薄日がさすといった感じで、それほど寒くはなかった。最初はウィンドブレーカーを着ていたが、最初の休憩で脱いだ。
やや上り基調になって「つるつる温泉」という名前の日帰り温泉に到着。ここまでもそれなりの上り坂であった。この「つるつる温泉」をスタート地点として梅野木峠を上りはじめる。
「顔振峠よりもきつい・・・」その言葉が頭の中を2,3回くるくると回った。「とりあえず超スローペースで上ろう・・・足だけは着くまい・・・」そう心に決めてそろそろと上り始めた。
メンバーはすぐにばらけた。上級者はぐいぐいとスピードを上げていく。私はオーバーペースにならないよう抑えながら走る。
やはり劇坂である・・・劇坂が続く・・・なかなか斜度が緩まない。少し緩んだかなと思ったら、また目の前には劇坂が現れた。
頂上付近1kmくらいはだらだらとしたなだらかな坂になると聞いていたが、そこまではかなり急な斜度を有する上りが続いた。途中から斜度のきついところは蛇行しながら進んだ。こうすると距離は長くなるが斜度は少しばかり緩やかになる。
心拍数は一時「190」を超えた。これは危険水域に侵入したようである。しかし、ここで足を着くわけにはいかない。こんな斜度のきつい坂ではリスタートは不可能である。スピードをさらに緩めるが、緩めすぎるとふらついてしまう。
荒い呼吸と早鐘のように体内で鳴り響く心臓音を従えてどうにかこうにか、斜度の緩やかな領域にたどり着いた。ギアを一段上げたが、足にはペースを上げるだけの余力がほとんど残っていなかった。峠の頂上に着くと、両足のビンディングペダルを外し、ロードバイクをガードレールに立てかけて、近くにあった切り株に腰掛けた。
まさに「亀」のスピードであったが、足を着かずに登りきることができた。ほっと一安心である。体にかかった負荷は相当なものであったはずであるが、薄曇りに煙る峠からの眺めは、すがすがしくもあった。

2011/11/1 12:18
投稿者:seibo
スクワット一日200回ですか!すごい。やっぱり日ごろから相当鍛えているのですね。僕もスクワットとか色々やってますけど、せいぜい30回が限界です。TAOさんがんばってそのうち箱根のターンパイクヒルクライムに出場してください!僕はあそこの急坂を自転車で登るなんて想像しただけで疲れちゃいますけど。というか絶対登れない!
2011/11/1 0:23
投稿者:tao
seiboさん、こんばんわ!
数キロ続く峠の上りを経験すると、近所の坂道はとても楽に感じます。
太ももの裏側のハムストリングを活用すると長時間の上りに有利と雑誌で読んで、今は1日200回のスクワットするようにしています。
でも肝心の心肺機能は脆弱なままなので、スピードアップはそれほど望めないようです。
数キロ続く峠の上りを経験すると、近所の坂道はとても楽に感じます。
太ももの裏側のハムストリングを活用すると長時間の上りに有利と雑誌で読んで、今は1日200回のスクワットするようにしています。
でも肝心の心肺機能は脆弱なままなので、スピードアップはそれほど望めないようです。
2011/10/30 23:01
投稿者:seibo
すごい!峠ですか!僕もいつか登り切ってみたいものです。近場の葉山国際村とか大雄寺くらいでヒーヒー言ってますからいつのことになるやら。