2010/11/30

1722:みぞおち  

 「みぞおちが開いてますよ・・・」「どういうことです・・・みぞおちが開くって・・・」「みぞおちの角度が広がっているということです・・・みぞおちの角度は普通72度です。その角度が広がっているということです。」

 「そういうことなんですか・・・それって良いことなんですか?」「まあ、良いことです。リラックスしているということでしょう。逆にみぞおちが閉じている・・・つまりみぞおちの角度が狭くなっているということは、緊張しているということ・・・交感神経の働きが強まっている場合に見られます。」
 
 この会話の相手は、TANNOY CHATSWORTHである。CHATSWORTHの音楽演奏は、どうやら私のみぞおちを開かせる効果があるようなのである。その容姿はいかにも英国紳士風。華美とは一切無縁であり、質素であるがどことなく気品が漂う。

 普段、CHATSWORTHは1階にいるのであるが、今日は2階に移動してもらったのである。一人で軽々持てる重さであるので、移動はきわめて楽である。

 本来その場所にいたQUAD ESLは隣の和室に・・・ESLはいささか戸惑い気味な表情をみせていた。実は2階でCHATSWORTHを鳴らすのは、初めてのことなのである。最初は目が馴染まない感じであったが、そんな違和感はすぐさま消えた。

 お気に入りのCDをCD12の金属製のトレイに乗せた。CHATSWORTHを駆動するのは当然QUAD22・QUADUのペアである。そして、リモコンのPLAYボタンを押した。

 CHATSWORTHの位置は概ねこの辺かなといった程度であったが、出てきた音はとても伸びやかなものであった。「抑圧されるものがまったくない・・・実に伸びやかだ・・・」心の中でのついつい独り言が漏れる。

 QUADのアンプで駆動する古い時代のTANNOYサウンドには、抗し難い魅力を感じる。リアルというのとは違うような気がするのであるが、その表現の独自のつぼは、見事に私のみぞおちを開かせるのである。

 QUAD ESLのほうがある意味バランスが良い。しかし、旨み成分の多さではCHSTSWORTHの方である。「うぐ・・・うぐぐ・・・みぞおちが・・・開く・・・」その角度は76度程になっていたようである。平均値である72度とは、わずか4度の違いであるが、その4度の違いが、オーディオにおいては決定的な差となって現れるのである。




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