2010/9/28

1659:通奏低音  

 低音を制するものオーディオを制す・・・どこかで聞いたような聞かなかったような格言である。低音と一言に行っても、色々とタイプがある。たとえばバロック音楽などでよく見かける通奏低音などは、重々しくてはいけない。

 軽く薄い板が共鳴して出てくるような乾いた空気感を伴う低音でなければなならない。くっきりとした輪郭明瞭な聞こえであれば、どことなくうそ臭く感じてしまう。

 一方、ライン経由で直接録音されるようなエレクトリックベースであれば、重量感があり、ソリッドな質感が求められる。それは薄い木の共鳴などではなく、もっとエネルギー感が凝縮した低音である。どんと腹にこたえなければ興ざめである。

 そのどちらもいうと至難の業になってくるので、オーディオマニアでない私などは鼻から二兎追うことをあきらめている。とりあえず、前者の低音が出ればそれで良し、としているのである。

 そういう軽めの低音を良しとしている私にとって、Mercedes-Benz E350 BLUETECHの発するエンジンの音はいささか重くかつだるい。ディーゼルエンジン特有の音と言ってしまえばそれまでであるが、それにしても重いのである。

 単に重いだけでなく、けだるい風合いがそれに加わるのでより一層気分を害する。確かに燃費は良い。素晴らしい数値をオンボード・コンピューターに表示してくれる。その表示される数字をさらに良くしようと、アクセルを緩め緩め走りたくなるほどの数字をたたき出す。

 そして、トルクもある。急な上り坂であってもたいそう回転数を上げることなくらくらくと上ってゆく。そして目には見えないがCO2排出量も極めて少ない。エコである。流行のエコである。見事なまでにエコである・・・

 それを勘案しても、あの音はいけない。あの低音はいけない。気分が悪い。慣れの問題なのかもしれない。時間の経過が解決してくれるかもしれない。やがてはあの低音にも独自の魅力を発見するのかもしれない。

 しかし、今現在、あの低音にはいささかげんなりしている。耳から入った重くけだるい感じの低音は腹にたまる。腹が重くなる。すると気分も重くなるのである。 




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