2010/7/23

1592:ミミズ  

 ミミズは何故這い出してくるのであろうか?昨晩は通り雨的に雨が降った。そのせいであろう、飯能グリーンカントリークラブのフェアウェイには多くのミミズが這い出していた。

 朝の早い時期から太陽が強烈な光をふりそそぎはじめていた。そのためミミズは急速に水分を失い、苦しげにのた打ち回っていた。そしてやがて、苦悶の形をその複雑に折れ曲がった肢体にくっきりと刻んだまま息絶えることになる。

 安全な土の中にいれば、こんなことにはならないはずであるが、どういう欲望がミミズを無謀な行動に駆りたてたのであろうか?一生に一度でもいいから日の光を浴びて、芝生の上をミミズなりの精一杯のスピードで走り回りたかったのであろうか?たとえ、その命をささげたとしても・・・

 「寧々ちゃん」はミミズが大嫌いである。「きゃっ・・・ここにもいた・・・」と小さく声をあげながらのラウンドとなった。Sさんは夏バテのようでドタキャンとなった。確かに暑さには弱い体型をしている。いわゆる「くびれ」が何処にも見当たらないのである。

 今日もここ数日同様猛烈な暑さに見舞われた。ミミズのように息絶えないようにするためにこまめにスポーツドリンクで水分補給を繰り返した。なるべく直射日光を浴びないように打つ直前まで乗用カートのなかで待機。どうにかこうにか3人とも無事にラウンドを終了した。

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 猛烈な暑さ、タフなラフ、いいところを見せたいという欲望・・・そういったものが混然一体となって私の足をひっぱった。スコアはいまひとつ。Yさんも「寧々ちゃん」も暑さに参ったらしく、いまひとつ満足できない結果となった。この暑さはゴルフをするには過酷過ぎたようである。

 ラウンド後はシャワーで汗を綺麗に流した。温度を低めに設定。水に近い温度でほてった体を冷やす。そしてふと疑問に思った。「ミミズは土から出てきて、生命の危険を感じたらすぐさま土にもぐればいいはず、何故そうしないんだろう・・・気がついたときには、土を掘り起こす力が残ってないのであろうか・・・」

 人間も普段住み慣れた環境を脱したいと思う時がある。代わり映えがしない安全な日常生活から飛び出し、ワクワクするような胸のときめきを感じたいと思う時がある。もしかしたら、それが大きな危険を孕んだ行為を誘発することになったとしても、その誘惑には効しがたいものがあるはずである。




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