2010/5/30

1538:44マグナム  

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 昨年のサウンドデザインファンクラブの集いでは、NAGRAのコンパクトなオープンリールデッキに出会った。その音には鮮烈な印象を受けた。

 そのNAGRAを称して、PSDの大山さんは「飛び道具」と表現されていた。言い得て妙なる表現である。「こちらは槍や刀で勝負しようとしているのに、あんな飛び道具を持ってこられたひにゃあ、勝負にならん・・・」というのが正直な感想であった。

 そして今年の「集い」では、同じNAGRAでももっといかつくでかいNAGRAが登場した。「飛び道具」であることは同様であるが、昨年のコンパクトなNAGRAが「ワルサーP38」であるのであれば、今年のNAGRAは「44マグナム」といったところか・・・

 その見た目は威圧感に溢れている。見るからに「プロユースなので、素人お断り・・・」といった面構えである。

 そしてそこから放たれる音もその見た目同様豪快である。音全体がオーラのように抱えているエネルギー感が桁外れに高い。フルオーケストラの低域の下支えが実にがっしりしていて、腰の据わった安定感がある。

 ダーティー・ハリーの「44マグナム」の弾を食らった悪者は白目をむいて吹っ飛ぶ。この巨大なNAGRAの音を食らったオーディオ・マニアも白目をむいて吹っ飛ぶ。サウンド・デザインの試聴室の中にはその音を食らったためでなく、アルコールを飲みすぎて白目をむいている方もいらっしゃったが・・・

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 試聴室に装備されているスピーカーはPSDのT3とT4・・・どちらも実に優れたスピーカーであるが、T4はシャープでスピーディー、T3が優雅でエネルギッシュである。

 どちらのスピーカも「44マグナム」の巨大なエネルギーをしっかりと受け止め狙いを正確に定めて放つ。その破壊力は「ホーム・オーディオ」の枠を超えているようである。




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