2010/1/11

1399:STABAT MATER  

 1階のQUAD22が故障したため、2階でCDをここ数日聴いていた。「CDもやはり良いな・・・なんたって針音やざわざわしたノイズがない」と思って過していた。

 しかし、3日経ち4日経ってくるとお腹の下のほうがモワモワしてくる。耳が欲するというよりも、目が欲しているようなのである。

 ターンテーブルが音もなく静かに周り、時折アームがゆったりと揺れたりながらレコードの盤面をカートリッジがなぞっている。その横ではQUADUにささったKT-66がオレンジ色の柔らかな光を放つともなく放っている。その景色が恋しくなってきた。

 そこで2階のQUAD22を取り外し、1階へ移動した。もしこれで左スピーカーからザワザワとノイズが漏れ出てきたら大変である。(結局ノイズはまったくでなかった。)

 軽いのでQUAD22の取替え作業は楽である。接続を終り、レコードをLP-12のターンテーブルにそっと置いた。アームをレコードの外周に持っていき、リフターをそろりと降ろす。

 かけたレコードはG.B.PERGOLESI「STABAT MATER」。ボツと針が降りた音がしてから哀切感がたゆたうような特徴的な伴奏が流れてきた。

 ぎゅっと心を締め付けられるような美しい旋律である。そしてそれに続くソプラノとアルトのからみつくような二重奏・・・一気にどんと心が落ちる。そして深く深く沈殿していくようである。

 母親の胎内にいるときはそうであったかのような淡い水色の羊水のなかに沈んで手足を丸めているような気分にしてくれる。

 A面7曲を我を忘れたように通して聴いた。頬に伝わるものをぬぐう気力もなく聴き終え、「やっはり良いな〜この曲・・・沁みてくる・・・」と心の中でつぶやく。

 Yさんに依頼してあるQUAD22・QUADUの1セットは、まだブラッシュアップ作業から戻ってこない。そこで、不具合の生じたQUAD22は千葉のKさんからご紹介いただいたクラシックガーデンに持ち込むことにした。一日も早くCDもレコードも聴ける環境を整えたいと思ったからである。




※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ