2022/1/17

5800:金のマルゲリータ  

 朝の6時に起きだして、準備を進めた。ロードバイクの二つのタイヤに所定の空気圧まで空気を入れた。ボトルにミネラルウォーターを入れた。ガーミンのサイコンを所定の位置に取り付けた。

 サイクルウェアは当然真冬仕様である。腰の部分には「貼るホッカイロ」を貼り付けた。冬用グローブの内側にも「貼るホッカイロ・ミニ」を貼り付けた。

 概ね準備が整ったので、6時半から放送されている「はやく起きた朝は・・・」を観ようと、テレビをつけた。

 すると「津波警報」に関する画面がでた。「あれ・・・地震があったのか・・・」と思ったが、地震による津波警報ではなく、トンガ沖での海底火山噴火が引き金となって出された津波警報であった。

 その津波警報に関する画面を観ながら朝食を摂った。朝食にはセブンイレブンの「金のマリゲリータ」を食した。
 
 世界ピッツァ選手権で2年連続優勝を果たした中目黒の「da ISA(ダイーサ)」の山本尚徳シェフが監修したものである。

 元旦の夜に放送された「ジョブチューン」でも合格を勝ち取っていた。冷凍されているものを一旦電子レンジで解凍したうえで、オーブントースターで焼いた。

 生地は焼きあがった直後には香ばしい香りがして好印象であった。トマトソースは甘味が少なめで塩加減も最低限、トマトの自然な味を楽しめる。生地にしっかりと塩味が効いてるので、味のバランスが取れている。
 
 冷凍食品の味のレベルが最近上がっているということはテレビの放送などで知っていたが、「なるほどね・・・」と感心しながら食した。

 朝の7時になったので、LOOK 785 HUEZ RSに跨って自宅を後にした。自宅から集合場所であるバイクルプラザまでは25分ほどで着くのであるが、真冬の朝の強烈な寒さのなか、この25分が結構辛い。

 特に辛いのが指先の凍えである。インナーグローブと冬用グローブの間には「貼るホッカイロ・ミニ」が挟んであるが、その暖かみは残念ながら指先までには達しない。

 バイクルプラザに着く頃には、指先はすっかりと感覚が失われていた。バイクルプラザの店内に入り、グローブを外して指先をこする合わせた。すると血流が回復して感覚が戻ってきた。

 今日の目的地は「鶴峠」に決まった。私は初めて行く峠である。「つるとうげ」と聞いて、てっきり「都留峠」かと勘違いした。

 今日の参加者は10名であった。そのロードバイクの内訳は、ORBEAが6台、COLNAGOが2台、そしてTIMEとLOOKが1台づつであった。

 10台のロードバイクは隊列を形成して走り始めた。往路は大垂水峠を越えていく。小平市内の市街地を抜けていき、玉川上水に沿った道を西へ向かった。

 途中で一旦五日市街道に出て「天王橋」の交差点を左折して八王子方面に向かった。「多摩大橋通」を南下していき、多摩川にかかる多摩大橋を渡った。
 
 その先の道を走っていきアップダウンを二つ越えた先にある「セブンイレブン」」で最初の休憩をした。

 駐車場のフェンスにロードバイクを立てかけて、店内に入った。まだまだ寒いので、補給食には暖かいものを選択した。

 レジの脇に置いてある「牛肉コロッケ」を選んだ。「一度に2個買うと税抜176円のところ税抜100円!」というキャンペーンをやっていたので、それにつられて2個購入した。

 ホットコーヒーと2個の「牛肉コロッケ」を胃袋にいれた。十分なエネルギー源を投入したところで、リスタートした。今日は普段よりも長い距離を走る。まだまだ先は長い。 

2022/1/16

5799:Memento推し  

 選択されたレコードはモーツァルトの「ハフナー交響曲」と「リンツ交響曲」が収録されているETERNAレーベルのレコードであった。演奏はOtmar Suitner指揮Staatskapelle Dresdenである。

 聴いたのはA面に収録されいる「ハフナー交響曲」である。モーツァルトの35番目の交響曲であるこの曲は、1782年にハフナー家のために作曲されたセレナードを基にして、ほぼ同時期に交響曲へと編曲されたものである。

 「モーツァルトの後期6大交響曲」の一つに数えられるこの交響曲は人気も高く、演奏会のプログラムを構成するケースも多い。

 PARSIFAL ENCOREでまず通して聴いた。そして、その後同じ曲をGuarneri Mementoで聴くという、「ガチンコ対決」での試聴となった。

 駆動するアンプ類は当然同じで、スピーカーケーブルも同じである。結果としてそれぞれのスピーカーの個性が色濃く表出されることになる。

 一言で表すならば「冷静沈着」なPARSIFAL ENCOREと、「晴れやかな」Guarneri Mementoといったところであろうか・・・

 「どちらも個性的ですね・・・とても対照的な性格で、実に面白いですね・・・」と、私は思わず漏らした。

 「オーディオ的なレベルはどちらも高度な水準に達していますので、個々人の嗜好性がどちらにより一致するかといった感じなのでしょうが、私はやはりGuarneri Memento推しですね・・・・」私は、思ったところをそのまま話した。

 「実は私もGuarneri Memento推しなんです。PARSIFAL ENCOREとはとても長い年月付き合ってきて、その音に慣れ親しんいます。特に不満はなかったのですが、会社を定年退職して契約社員になってからは、人生の様相が随分と変わってきて、それにつれてなんとなく嗜好性も変わってきたような感じです・・・」FMさんはしみじみとした表情で話された。

 「そうですか・・・60代の男性が急にジャガーのクーペを買って乗り始めたような感じかもしれませんね・・・私も今まではQUADやTANNOYのイギリスのスピーカーを愛用してきました。渋めでくすんだ感じのブリティッシュトーンが好きだったのですが、還暦に手が届く年齢になって、何故かしらイタリアの艶やかさに惹かれるようになってきたんです・・・」

 そんなことをしばし話した。FMさんは私よりも4歳ほど年上であるが、ほぼ同年代である。「現役」から一歩二歩後退した位置に移動したことが、音の嗜好性にも影響を与えているのであろうか。

 次にORACLE DELPHI 5のターンテーブルに乗ったのはMELODIYAのレコードであった。シュニトケのヴァイオリンソナタ第1番がA面に収録されているものであった。ヴァイオリンはKHALIDA AKHTYAMOVAである。

 現代曲であるので少々とっつきにくい面はあるがこのヴァイオリンソナタは名曲である。「こういったタイプの曲はPARSIFAL ENCOREの方が合っているかも・・・」そんなことを思いながら二つのスピーカーを堪能した。

 「でも楽しいですね・・・こういう聴き比べって・・・それにしても、どちらも本当に良いスピーカーですね・・・音にも姿にも実に気品があります・・・」私がそう言うと「でも、Guarneri Memento推しですよね・・・Guarneri Mementoを聴いている時の方が体が揺れていましたから・・・」と、FMさんは笑われていた。

 「そうですね・・・Guarneri Memento推しですね・・・実は予想以上にのめり込んできていて、MementoのオリジナルであるGuarneri Homageでコンディションの素晴らしいコレクターアイテム的なものが見つかったら、TANNOY GRFを処分して導入したいとも思っているのです。」私はそう打ち明けた。

 「しかし、Guarneri Homageのコンディションの良いものはまず見つからないでしょう・・・中古市場でも時折見かけますがコンディションは酷いものがほとんどですから・・・もしコレクターアイテムが見つかったらそれは奇跡に近いかもしれませよ・・・その時は迷わずゲットでしょう・・・」

 急速に推し具合が高まった二人は熱っぽく語った。これは一時的な「熱病」でしかないのかもしれないが、もしかしたら大きな転換ポイントなのかもしれない。

2022/1/15

5798:先住猫  

 FMさんのリスニングルームは1階にある。15畳ほどの広さである。リビングルームを兼ねているのでエアボリュームは十分に確保できている。

 リスニングポイントに置かれた3人掛けソファの真ん中に私は座った。FMさんはその脇に置かれた一人掛けのソファに座られた。

 ORACLEのレコードプレーヤー、そしてFM ACOUSTICS製のフォノイコライザー、プリアンプ、パワーアンプは、イタリアのメーカーであるバッソコンティニュオ社の堅牢なオーディオラックに納められている。

 我が家と同じORACLEのレコードプレーヤーは、DELPHI 5である。私が現在使っているDELPHI 6の一世代前のモデルである。

 通常のモデルはベース部分のアクリルが透明なものであるが、FMさんがお持ちのDELPHI 5はブラックアクリルである。アニバーサリーモデル限定の特別仕様である。

 アームはアニバーサリーモデル限定で付属してくるSMEのシリーズ5で、カートリッジはZYXのOMEGAである。

 フォノイコライーはFM122で、プリアンプがFM155。この両者とてもコンパクトなサイズである。横幅が245mmで、高さが62mmであるので、普通のコンポーネントのサイズの半分ほどある。

 パワーアンプはF10Bである。こちらは一般的なサイズではあるが、パワーアンプとしては比較的コンパクトと言ってもいいであろう。

 「あまり大きくて重いオーディオ機器は好きではないんです・・・一人で持ち上げられないようなパワーアンプには食指が全く動かなくて・・・」とFMさんは話されていた。

 FM ACOUSTICSは、超高額なハイエンド製品をラインナップするスイスのオーディオメーカーである。正直、最近の価格設定は常軌を逸しているという感があるが、FMさんは、「私が購入したのは10年以上前ですが、その当時は今みたいに想像を絶するような高い価格設定ではなかったですよ・・・」と話されていた。

 そして2組のスピーカーが、美しく並んでいた。ラックを真ん中にして内側にはGuarneri Mementoが、かすかに内振りをつけられて置かれていた。

 そして、その外側には復活したPARSIFAL ENCOREが置かれていた。スピーカーの間隔はかなり広くなり、内振の角度もより強くつけられていた。それぞれのスピーカーの足元には木製の黒いオーディオボードが設置されていた。

 この両者、そのれぞれ意匠の雰囲気がかなり異なる。Guarneri Mementoは、純粋なイタリアの粋を感じさせてくれる。ヨーロッパの古い建物のように、その内包する歴史の深みが自然と漏れ出てくる。

 一方PARSIFAL ENCOREは、ぐっとモダンで近代的である。虚飾を廃したその造形は現代的な清潔感に溢れている。

 「どちらも独自の存在感がありますね・・・艶やかさとモダン・・・とても対照的なスピーカーですね・・・」と、私は感嘆の言葉を漏らした。
 
 まずは、「先住猫」であったPARSIFAL ENCOREから聴かせてもらった。ORACLE DELPHI 5のターンテーブルに乗せられたのは、ETERNAのレコードであった。

2022/1/14

5797:Parsifal  

 FMさんが現在使われているスピーカーは、私と同じSonus Faber Guarnri Mementoである。そのコンディションも素晴らしいものである。

 ヴァイオリンの表面に使われているニスを活用した艶やかなキャビネには傷が一切なく、傷みやすい黒い革の部分にも剥がれなどはない。さらにくすんで酷い場合には黒ずんでしまうスピーカー端子も艶やかな輝きが残されている。

 FMさんは、私の紹介で「オーディオショップ・グレン」で購入した。そして、私はFMさんがインターネットでコンディションが良いGuarnri Mementoを見つけてくれて、山梨県にあるオーディオショップから購入した。

 というわけで、私とFMさんは、奇しくも同じ年に同じスピーカーを新たに導入したことになる。Guarnri Mementoの中古相場は90万円前後である。二人のスピーカーもほぼ同じ価格であった。

 私は、従来から使っていたTANNOY GRFと併設する形でセッティングしているが、GRFに比べると若々しく、艶ややかな音色についつい気持ちが傾き、最近はほとんどGuarnri Mementoを聴いている。

 GRFは英国独特の渋み・苦み・くすみのなかに高貴さが窺える音色である。一方Guarnri Mementoは、艶やかで明るく、生を謳歌するイタリアの響きである。

 還暦に達するまで残り1年と数ケ月という年齢になり、自分の心身からは若々しいエネルギーがどんどん失われていく。そういった喪失感が、若々しく艶やかなGuarnri Mementoの音により心惹かれていく要因となっているのかもしれない。

 「このままの状態であれば、GRFは要らなくなるのかもしれない・・・」そんなことを最近は思い始めている。

 FMさんは、Guarnri Mementoを導入される前は、Verity Audioの Parsifal Encoreを使われていた。

 不勉強である私はFMさんのお宅でParsifal Encoreを聴くまでは、そのスピーカーについて全く知らなかった。

 Parsifal Encoreは、オリジナルのParsifalの次に発売された2世代目のモデルである。そういう意味ではGuarnri Mementoと同じである。

 その後Parsifal Encoreは第3世代に移行してParsifal Ovationに切り替わった。今井商事が輸入代理店となって日本に正式に入ってきていたが、その後今井商事は取り扱いを停止したようである。

 Parsifal Encoreのキャビネットの仕上げは何種類があった。FMさんがお持ちであったParsifal Encoreは、木目がとても美しい明るめの茶色の突板であった。表面の塗装はGuarnri Mementoと同様にとても艶やかで輝かしかった。

 「これはマコーレという木だということでした。ピアノブラックなどもあるのですが、この仕上げに心惹かれました・・・」とFMさんは以前に話されていた。

 そのParsifal Encoreは、Guarnri Mementoの導入によって、FMさんのリスニングルームから一旦姿を消していた。

 しかし、売却されたわけではなく、取っておいた元箱に入れて大切に保管されていた。その一時保管状態であったParsifal Encoreが、Guarnri Mementoと併設される形で復活したとの連絡が入ったのは先週のことであった。

 「復活したのか・・・Parsifal Encore・・・」さっそくその状態を確認しようと私は今日の午後車で出かけた。狭山市にお住いのFMさんのお宅には車で30分程度で着く。 

2022/1/13

5796:参拝  

 天気が良かったからか、子ノ権現の広い駐車場には例年よりも多くの車が停まっていた。また、ハイキングに来ているグループの姿もあった。

 陽当たりが良い空いているスペースにブルーシートを敷いて、昼食タイムとなった。陽光が降り注ぎ、風もなかったので寒くはなかった。

 サポートカーからリュックを降ろして、その中からスニーカーを出してサイクルシューズから履き替えた。そして、昼食として用意していたおにぎりを食した。

 心配していた残雪は全くなく、少々拍子抜けというか、ほっとしたというか、とにかく怖い思いをすることはなかった。

 しばしの昼食アンド雑談タイムをすごした後、参拝することになった。ロードバイクを押しながら参道を歩いていった。

 本堂の脇には巨大な草鞋と2組の下駄のモニュメントがある。ここが撮影ポイントである。集合写真を撮った後で、順番にロードバイクを立てかけてスマホで撮影をした。

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

 その後、もう少し小高い場所にある鐘を突くために急峻な階段を登った。そして順番に鐘を突いた。住宅地にある寺では最近除夜の鐘を突くことができなくなってしまったが、ここは周囲に住宅はないので、突くことができた。

 展望台にもなっているその丘からは遠く都心の景色が見える。空気が澄み切っていればスカイツリーも見えるとのことであるが、私の視力ではその姿を確認することはできなかった。

 無事に参拝を終えて帰路につくことになった。帰路は南斜面コースを下っていく。南斜面を下る時にはいつも「後輪が浮くのではないのか・・・」と思えるような斜度のエリアがある。

 下り切ってしばし走った。左に曲がると山王峠に向かう交差点に達した。左折して少し行くと山王峠の上りが始まる。

 ミニバトルポイントである山王峠でも出せる範囲でパワーを上げたが、激坂ヒルクライムで脚を消耗しているので、その出力は控えめであった。

 乱れた呼吸を山王峠の頂上で少し落ち着かせて、その向こう側に下った。そしてもう一つの「デザート」である笹仁田峠にさしかかった。

 ここでもアクセルを踏んでエンジンパワーを上げた。しかしその出力が300ワットに達していた時間はほんのわずかで、その後はアクセルをべた踏みしても250ワット程の出力しか絞り出せなかった。

 笹仁田峠を越えて下った先あるファミリーマートで最後の休憩をした。店内に入って向かった先はスイーツコーナー。元旦に放送されていた「ジョブチューン」でファミリーマートはスイーツ部門で強みを見せた。1勝2敗であったセブンとローソンを抑えて唯一3連勝を飾ったのである。

 その3つの商品の一つであった「濃厚ショコラエクレール」を購入した。チョコの香りが鼻腔に心地良く、味はビターすぎず甘すぎずバランスがちょうど良い。200円でおつりがくる価格なのでCP抜群であろう。

 最後の短めの休憩を終えた。サポートカーから各自自分のリュックを取り出して背中に担いだ。そして最後の行程を走っていった。

 リュックによって押されたためか、腰に貼っていたホッカイロの暖かさが再び体に伝わってきた。「まだ暖かい・・・」そのありがたみは朝ほどではないが、ホッカイロの持久力に感心しながら走った。

2022/1/12

5795:子ノ権現  

 県道53号を快調に走っていき、天目指峠に向かう道に向かって右折した。天目指峠は「あまめざすとうげ」と読む。名前からするとなんとなくロマンチックなイメージを持つが、その峠道は林道で、周囲は鬱蒼とした木々が覆っている。

 そして、きつめの斜度で終始する。次に子ノ権現の激坂が待ち構えているので、隊列をキープしてあまり脚を消耗しないようにして走っていくが、斜度が厳しいのでやはり脚の余力は削られていく。

 何度もカーブを曲がった。雪や氷は路面には全くなく「これなら、子ノ権現の上りも大丈夫そうだ・・・」と思いながら、峠の頂上を心待ちにしながら走った。

 そして、ようやく天目指峠の頂上に達した。残念ながら峠の頂上であっても素晴らしい眺望が開けているわけではない。

クリックすると元のサイズで表示します

 峠の道標の前で記念撮影を済ませてから、子ノ権現の上り口に向かって下っていった。この下り道では所々道の表面が白くなっていた。朝に霜が降りてまだ残っている感じであった。そのエリアではスピードを落として慎重に走った。

 しばし下っていくと見慣れた感のある場所に辿り着いた。子ノ権現の北斜面ヒルクライムコースの上り口である。

クリックすると元のサイズで表示します

 その上り口には「子ノ権現 山頂まで3km」と書かれた看板があり、大きな赤い矢印がその下にあった。まずはリーダーの奥さんが運転するホンダ オデッセイが勢いよく上っていった。

 その後順次メンバーがスタートした。私も走り始めた。序盤は激坂というほどのことはない。緩やかに走り出して、やがてヒルクライム巡航負荷にまでもっていった。

 230ワット程のパワーで走った。すぐ前を行くメンバーが良いペースで走っていってくれていたので、その後ろにつく形で順調に坂を上っていった。

 「このくらいのペースであれば最後まで持ちそうだ・・・」と思いながら後半に向けてどんどん厳しくなるように感じられるコースを走った。

 後半に入るとメンバーはペースを上げて前に出ていくが、私はイーブンペースで走り続けた。隊列は縦に長くなり、ばらけながら最後の激坂エリアに入っていった。

 厳しい斜度に呼吸を乱しながら走っていくと、最後の最後で一番厳しい斜度のエリアが出迎える。ダンシングで右に曲がりながらその最後の難関を越えていくと、ゴールである。

クリックすると元のサイズで表示します

 スタートからゴールまでほぼイーブンペースで走り切れた。1年の初めのヒルクライムとしては可もなく不可もなくといったところであった。

2022/1/11

5794:四里餅  

 青梅街道を西に向かって走っていき、三叉路交差点を越えてから次の交差点で右折した。まっすぐに北に続く道を走っていくと、「武蔵大和駅西」の交差点に達した。

 その交差点を直進すると、多摩湖の堤防まで続く緩やかな上り坂がある。その坂を走っていって、多摩湖に着いた。

 多摩湖の景色はいつも通り清々しものであった。ゆったりとしたペースで堤防を渡り終えて、渡り終えたすぐ先にあるファミリーマートで最初の休憩をした。

 まだそれほど距離を走っていないので、補給食は必要ないかなと思ったが、店内に入って何気に眺めていると、元旦の夜に放送されていた「ジョブチューン」で「合格」を勝ち取った「ふわふわケーキオムレット チーズ」が目についた。

 スイーツコーナーの棚の一番上に数多く置かれていた。きっとテレビ放映後の売上が急増したのであろう。

 それを一つ手に取った。これとホットコーヒーを購入した。それを店の外に置かれていたベンチに座って食した。

 なめらかなチーズクリームとふんわりとしたチーズホイップをとても柔らかいオムレット生地で包んだ菓子である。その味わいは正統的なほっこり派、「癒し系」と言えるであろう。

 コンビニ休憩を切り上げて、次なる中継地点である大里屋 本店に向かった。初詣ランの時には必ず大里屋の「四里餅」を食べるのがチームの慣例である。

 11名と参加者が多かったので4名・4名・3名と3グループに分割して走っていった。11台で連なってしまうと車が抜きづらくなってしまうからである。

 走っていくうちに気づいたことがあった。「あれ・・・埼玉の方が雪がない・・・」ということである。どうやから木曜日に降った雪は南岸低気圧の影響であったので、東京よりも埼玉の方が随分と少なかったようである。

 しばし走っていくと、目的地である大里屋に着いた。茶色の特徴的な建物の手前、駐車場エリアにロードバイクを立てかけた。

クリックすると元のサイズで表示します

 四里餅は小判の形をしている。中にはいっている餡は「こしあん」と「つぶあん」の2種類ある。私は「つぶあん」を選択した。

クリックすると元のサイズで表示します

 「つぶあん」の場合、マークは縦に入っている。「こしあん」の場合横になっている。四里餅は普通に手に持つとふにゃっと垂れてしまうくらいに柔らかい。その柔らかい餅に包まれている餡の甘さは、きわめて上品である。ついつい「うまい・・・」と呟いてしまう。

 いつも通り「四里餅」を堪能した後、そのすぐ先にあるセブにレブンで、子ノ権現で食する昼食を購入した。

 昼食にはおにぎりを三つ選択した。「ツナマヨ」「とり五目」そして「赤飯」を選んだ。子ノ権現の駐車場エリアにブルーシートを敷いてその上に座って食べる予定である

 子ノ権現の上り口に達するまでには「天目指峠」を越えないといけない。天目指峠は距離が2.6kmで平均斜度が9.1%。かなりきつめの峠である。

2022/1/10

5793:サプライズ  

 新たな年の最初のロングライドは、子ノ権現に行くことが決まっていた。子ノ権現は、埼玉県飯能市にある天台宗の寺院。「足腰守護の仏様」として有名で、ここに向かう急峻な坂は「激坂好き」の「坂バカ・ローディー」からの人気も高い。

 「チャリダー」で南斜面コースが紹介されてからは、そちら側がメインコースとなっているが、チームで上る時は北斜面コースを上る。最大斜度では南斜面コースの方が凄まじいが、どちらも「激坂」であることには変わりがない。

 年末から続く極寒気候はまだ続いている。今日は最高気温が11度まで上がる予報であったので、これまでの極寒状況からは脱するようである。ただし最低気温の予報はマイナス2度であるので、朝のうちはまだまだ極寒のはず。

 サイクルウェアは当然冬用を選択した。さらに指先の凍え対策として冬用グローブの下には薄手のアンダーグローブをはめ、アンダーグローブと冬用グローブの間には、ホッカイロ・ミニを忍ばせた。

 「これで、冬用グローブだけの時と比べたらかなりましなはず・・・」と思いながら、朝の7時に自宅を後にした。

 子ノ権現では参拝する予定であるので、スニーカーを入れたリュックを背負っていた。腰には貼るタイプのホッカイロ貼り付けていたので、リュックで押されてホッカイロが体に密着してその暖かさがしっかりと伝わってきていた。

 木曜日に降った雪が解けて凍ったものが日陰になる道には部分的にはまだ残っていた。それに注意しながら走った。

 この時期辛い指先の凍え具合は、対策の効果もあって幾分抑えられていたが、集合場所であるバイクルプラザに着く頃には、指先の感覚はなくなっていた。

 今日の参加者は11名であった。さらにリーダーの奥さんが運転するホンダ オッデセイがサポートカートとして並走してくれる予定であった。そのオデッセイの荷室にリュックを積ませてもらった。

 新年早々一つのサプライズがあった。一人のメンバーのロードバイクが新調されていた。新たに導入されたのは、TIMEのALPE D’HUEZ(アルプデュエズ)であった。色は精悍な印象のブルー。

 アルプデュエズは、ツール・ド・フランスの山岳コースとしても有名なアルプデュエズにちなんで名づけらたモデルである。ヒルクライムにポイントを置いた軽量モデルである。「かっこいいな・・・この色もいい・・・」としばし眺めていた。

 世界的なコロナ禍による品不足は、ロードバイクの世界にも及んでいる。フレームやパーツなども入手難になっている。

 このTIMEの新しいフレームも残り1台というぎりぎりのところであったとのこと。もし在庫がなかったら半年以上待つことになったであろう。

 私は「できれば来年あたりにフレームを新調したいな・・・」と思っているのであるが、今の世界的なコロナ禍の状況からすると、来年も品不足状態は解消しないかもしれない。

 11台のロードバイクは、隊列を形成して走り始めた。いつもであれば多摩湖サイクリングロードを走るが、多摩湖サイクリングロードは凍結している部分が多いとのことで、青梅街道を走った。 

2022/1/9

5792:バーミッツ  

 明日はチームでの初ライドである。このところ相当に寒い日々が続いている。6日の木曜日には雪も降った。

 その翌日の金曜日には、降った雪が凍りアイスバーンになってしまい、スリップによる車の事故や歩行者の転倒による怪我が多かったようである。

 土曜日になって、どうにか近所の路面は自転車で走ってもほぼ問題ない状況に回復した。「しかし、山間の峠道の具合はどうであろうか・・・」と、少々心配である。

 明日の天気予報をスマホで確認すると、晴れであった。予想最低気温はマイナス3度。そして予想最高気温は11度とのこと。昼には比較的暖かくなるようであるが、朝の走り出しの気温はおそらく氷点下であろう。

 走り出しの気温が氷点下であると、とても辛いのが指先である。冬用グローブをしていても、指先は凍えて、しびれたようになる。

 指先の感覚がなくなるので、Di2によるギアチェンジもしずらくなる。Di2はボタンを押す感覚でギアチェンジができるのであるが、そのボタンの位置が感覚がなくなった指先でははっきりと分からなくなるのである。

 「明日の朝、走り出しは相当辛いことになりそうだ・・・」そんなことを思った時にふとあるものが頭に浮かんだ。

 それは「バーミッツ」である。「バーミッツ」は、ロードバイクのドロップハンドル用のハンドルカバーである。

クリックすると元のサイズで表示します

 見た目にはお世辞にもかっこいいとは言えない。しかし、あの指先の辛さから解放されるとなると、「見た目は二の次・・・」と思わざる得ない。

 普通の寒さであれば、どうにかやり過ごせるが、氷点下まで下がると、「これは危険だ・・・」を思うほどに辛い時がある。

 そこで「バイクルプラザ」に電話をした。「バーミッツの在庫ってありますか・・・?」リーダーの返答は「店頭に今ないんです。問屋さんの在庫リストにも×が付いているので、ないようです・・・」との返答であった。

 「問屋にもないのか・・・」とあっさりと諦めた。とりあえずホッカイロを活用して明日はやり過ごすしかないようである。

 明日のロングライドの目的地は子ノ権現である。子ノ権現のヒルクライムというと、最近は「南斜面コース」が一般的であるが、チームで走る場合には「北斜面コース」を走る。

 ゴール前300メートルから一気に斜度が厳しくなり最大斜度が28%にも達する「南斜面コース」ほどではないが、「北斜面コース」も厳しい激坂が続く。

 「北斜面コース」は日陰エリアが多く、路面が凍結していたり雪が残っていることも多い。今までも何度か残雪のため普通に走れず、ロードバイクから降りて押して歩いたこともあった。

 「明日はどうなんだろう・・・木曜日の雪がまだ残っているかな・・・」走り始めの指の辛さだけでなく、子ノ権現でのヒルクライム時の残雪の心配もある明日の「初ライド」である。

2022/1/8

5791:Synergy  

 Jeff Rowland model2の背面にはゲインを切り替えることができる小さなスイッチが付いている。スイッチを上下することにより高ゲインと低ゲインの2段階に切り替えることができる。

 高ゲイン(32dB)を選択して、試聴を開始した。先程COPLANDの純正組み合わせで聴いた際の印象との比較ということになる。

 プリンアンプはCOPLAND CTA301のままである。COPLANDの純正組み合わせとの比較になるので、Jeff Rowland model2にとって「アウェイ」での試合となってしまう。

 ショスタコーヴィッチの交響曲第5番第1楽章がA3から流れ始めた。慎重に耳を傾けた。最初の弦の音を聴いた時に「音の色合いが単調だな・・・色彩感が減退したような気がする・・・」と感じた。

 音の輪郭はメリハリがついてよりはっきりとするが、音の淡い色合いの変化が乏しくなって、空気感のまだら模様が均一化されたような感じがした。

 大川さんも、今一つ浮かない表情であった。第1楽章を半分くらい聴き進んだところで、大川さんはCD2000のリモコンを操作して一旦曲を止めた。

 そして「ゲインを切り替えてみましょう・・・」と言いながら背面の小さなスイッチを操作して、ゲインを低ゲイン(26dB)に変更した。

 そして再度ショスタコーヴィッチの交響曲第5番第1楽章を聴き始めた。パワーアンプのゲインが下がったので、プリアンプであるCOPLAND CTA301のボリューム位置は上がった。

 パワーアンプの支配力が下がり、相対的にプリンアンプの音色に対する支配力が上がったことになる。

 「こちらの方が良いですね・・・」と私はぼそっと呟いた。大川さんも先程の表情とは変わり、安心したものになった。

 音色の色合いが随分と落ち着いたものになった。COPLANDの純正組み合わせの時と比べると音が「楷書体」にはなっているが、クラシックらしいバランス感がしっかりと維持されていた。

 第1楽章を聴き終えた。「こちらは音が楷書体ですね・・・COPLAMD純正の組み合わせの時は草書体といった感じでした・・・」私はその第一印象を述べた。

 「そうですね・・・オーディオ的にはJeff Rowland model2の方がきっと高性能な音がしているのでしょうが、音楽的な快感度という基準からするとCOPLANDの組み合わせの方が高いような気がしました・・・」と大川さんもその印象を話された。

 「Jeff Rowland model2にとっては不利な環境ですからね・・・一概には比べられませんが、私も同じような印象でした・・・でも、プリアンプを同じJeff RowlannoのSynergyに換えたりしたら、がらっと状況が変わるような気がしますね・・・Synergyってかっこいいですよね・・・中古なら現実的な価格でしょうし・・・ラックの棚も一つ空いていますから・・・」と、笑った。

 「Synergyか・・・確かにかっこいいですよね・・・中古なら20万円代の前半ぐらいでしょうか・・・少し気になりますね・・・まずい、せっかくDACを2台処分して、オーディオ機器の数を減らしたのに・・・また物欲の沼に嵌りそうですね・・・」大川さんは苦笑した。

 続いて、ラロのスペイン交響曲を聴いた。「Jeff Rowland model2は、とても全うだな・・・雑味のない高いS/N感が感じられる。生真面目てしっかりとした音の印象である。空間表現においては立体感や遠近感が十分に感じられる。これにたおやかな音色の柔らかさが加われば、相当に高得点を獲得するパワーアンプであろう。現在は電源ケーブルが純正のものであるので、これを変えることで表情が随分と変わるはず・・・」そんなことを思いながら、先ほどと同じように最終楽章まで聴き終えた。

 「聴き進んでいくうちに耳に馴染んできて、さらに良い印象になりましたが、現状ではCOPLANDの純正組み合わせの方が良いと思いました。ぜひ次回はJeff Rowland純正の組み合わせも聴いてみたいですね・・・」と、私は話した。

 「良いパワーアンプであることは十分分かりました。確かに純正組み合わせ同士で聴き比べをしたくなりますね・・・Synergyか・・・またインターネットで検索する日々になりそうです・・・」

 大川さんは、幾分困ったような表情であったが、その表情の奥にはワクワクするような楽し気なものも、見え隠れしていた。

クリックすると元のサイズで表示します



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ