2019/12/9

5020:インテリア  

 VWの屋台骨を支えるGOLFが、10月24日に行われたワールドプレミアで8代目となる新型が正式に発表された。

 そのエクステリアについては、賛否両論あるかもしれないが、私は個人的には好ましい変化として捉えている。

 エクステリアの変化も印象的であったが、インテリアもエクステリア同様に大きな変化があった。

 基本的な造形はVWらしく破綻のないものである。そのうえで、質感というかクオリティーは一段階ステップアップしている。

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 まずは、目につくのはデジタル化、液晶化の徹底的な採用であろう。コックピットはもちろん液晶表示で、NAVI画面なども全てタッチスクリーンである。

 さらにオーディオやエアコンの操作も機械式のボタン類ではなく、タッチスクリーンを指で触れることによりコントロールする。

 まあ、スマホがこれだけ日常生活に浸透している現在、画面にタッチするだけで操作する方式はますます車にも取り入れられるのは自然の流れかもしれないが、機械式のボタンやダイヤルの方が操作しやすい場合も結構あるような気もする。

 さらにGOLF8のインテリアで相当なインパクトがあったのが、ATシフトレバーである。一般的には手で包み込むように握り前後に動かすものが多いが、GOLF8のものはとても小さく目立たない存在となっている。

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 その存在感は、すぐ後ろにある電動式のサイドブレーキのスイッチと大して変わらないほどである。

 この大きさだと手で包むように握ることはできなはず。指先でつまんで前後に動かすのであろうか・・・あるいは掌の一点で触れる形で操作するのかもしれない。

 「斬新である・・・」実際の操作感がどうなのかはまだ未知数であるが、この形が今後VWの新たなモデルでは順次採用されていくのであろう。

 新たなGOLFが日本に入ってくるのは、来年の夏頃であろうか・・・楽しみなニューモデルである。入ってきたら、VW小平に出向いていって試乗してみたい。

2019/12/8

5019:忘年会  

 晴天であった。朝のうちは空気は相当に冷却されていたが、一日中晴れの予報であるので昼頃には暖かくなりそうであった。

 朝の7時に部屋の窓から見た空には雲が見当たらない。淡い青い色が気持ち良く広がっていた。玄関にはオーバーホールを終えたばかりのLOOK 785 HUEZ RSがスタンバイ状態で置かれていた。

 走り出しは寒さに凍えるであろうが、この晴天であれば今日のロングライドはとても快適なものになるであろうと思われた。

 しかし、朝の7時になって乗り込んだのはBMW 523iであって、LOOK 785 HUEZ RSに跨ることはなかった。

 急な仕事の依頼があったのである。急ぐ必要があったので今日は一日休日出勤を余儀なくされてしまった。

 夜からはバイクルプラザRTの忘年会の予定であるので、それまでに依頼された業務を終わらせるために朝早くから事務所に出かけた。

 事務所は南側に広い窓がある。そのおかげで冬でも暖かい。事務所に着いてその窓のブラインドを開けた。その窓から見える青い空が今日は妙に恨めしかった。

 Twitterを確認するとチームのロングランの目的地は「時坂峠」になったようである。時坂峠の頂上から見える眺望は今日はいちだんと素晴らしいものだろうと思われた。

 20坪ほどある事務所はがらんとしている。電話もないので仕事ははかどった。5時半までには所定の作業を終えることができた。

 忘年会は6時からである。急いで車に乗り込んで会場である小平市の鈴木町にある鈴木地域センターに向かった。

 チームの忘年会は例年通り賑々しく行われた。今年を振り返り来年の抱負を一人一人が話したり、ビンゴ大会が行われ皆景品を受け取った。

 私が受け取った景品は「マグオン」であった。脚の筋肉が攣ることを防ぐサプリである。私もロングライドの時に愛用しているもので、うれしかった。

 ガストのデリバリーの料理は皆で食べると美味しいものであった。飲み物は各自で調達して持ち込む。私は車で来たので、途中のコンビニで仕入れてきたノンアルコールビールを飲んだ。

 メンバーとの会話は様々であるが、当然ロードバイクに関する機材の話にもなる。やはり皆ディスクブレーキのことが気になるようで、いち早くディスクブレーキ化に踏み切ったメンバーにその感想などを訊いていた。

 「すぐに導入することはないけれど、ディスクブレーキモデルを今買うとしたら、cervelo S5かな・・・あのデザインはやはり突き抜けてるよな・・・」私はそんな話をした。

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 賑やかな忘年会は終わり、車に乗って自宅まで帰り着いた。昼は幾分暖かかったが、夜になるとやはり冷える。日中に忙しく一人で仕事をこなしたので結構体は疲れていた。

2019/12/7

5018:黒箱  

 ishiiさんが14年間使われているLINN ESPEKの周りを取り囲むように日東紡音響の音響調整器具であるアンク2とシルバンが2個づつ置かれていた。

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 先週、横浜のMさんのリスニングルームでもアンク2とシルバンは数多く目にした。かなり高価な音響調整器具であるが、ベテランのオーディオマニアの方が自分のリスニングルームに積極的に取り入れているということは、その改善効果は相当なものなのであろう。

 穏やかな表情のESPEKの足元にはハーモニックスのインシュレーターが置かれていた。ハーモニックスの製品はどちらかというと海外でのほうが有名である。

 ハーモニックスのインシュレーターも高価なものである。スパイク受けとベースを組み合わせているので、両者の相乗効果も得られているようであった。

 ishiiさんは、「アンプを変えるよりも効果がありました・・・」と日東紡音響の音響調整器具とハーモニックスのインシュレーターについて話されていた。そう考えるとどちらもコストパフォーマンスが高いと言えるのかもしれない。

 ishiiさんのリスニングルームにお邪魔するのは5年振りのことである。前回の訪問時と比べるとオーディオアクセサリーだけでなく、オーディオ機器にも幾つかの変更があった。

 すぐに目についたのがCDプレーヤーである。LINN IKEMIからSTUDER D730 MkUに変わっていた。ishiiさんのシステムは従来ALL LINN SYSTEMであったが、D730 MkUのみが唯一の例外となっていた。

 プリアンプも変わっていた。クライマックス コントロールが新たに導入されていた。クライマックスコントロールはLINNのフラッグシップである。そしてフォノイコライザーがLINTOからUphorikになっていた。

 これらの新たなオーディオ機器達や日東紡音響の音響調整器具、さらにハーモニックスのインシュレーターが、この部屋の音にどのような影響を与えているのか、興味津々のOFF会は静かに始まった。

 まずはCDから聴かせていただいた。D730 MkUは、IKEMIよりも古い製品だと記憶している。プロ用の機材であるD730 MkUは様々な機能を活用するために数多くのボタン類が並んでいる。

 スラントした形状は独特の存在感を有している。LINNのオーディオ機器はコンパクトでデザインもいたってシンプルであるので、このD730 MkUが、オーディオラックの中で一番その存在感を主張していた。

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 クラシックのCDが、D730 MkUの中に組み込まれ、静かに回転した。ESPEKから発せられる音は、音域を無闇に欲張らず絶妙なバランス感覚に裏打ちされた音であった。

 オーディオマニアは、時にはっとしたり肝を冷やすような音を求めるようなところがあるが、そういった強欲さが見事に浄化された音のバランスである。

 一聴するだけでは、その良さを把握できないかもしれないが、じっくりと聴いていくうちに、その良さが体感できるタイプの音である。

 LINNはもともとそういう性格のオーディオメーカーのような気がする。特に「黒箱」と呼ばれていた1990年代の製品などは、見た目も含めてそういった価値観に貫かれたものであった。

 「黒箱」の時代が終わってLINNのデザインは多少変わってきたが、LINNの基本姿勢は変わっていないようであった。

 音楽を聴いていて嫌な音やバランスの悪さを感じることがない。STUDERとLINNの相性も良さそうである。

 5年も前のことになるので、前回訪問時の音との比較は容易くはないが、かすかな記憶を辿ると、音の背景の静かさや、音の表面の滑らかさが増して、音楽の質感がより充実したものになったような気がした。

 CDを数枚聴いて小休憩の後、アナログタイムに移行した。LP12はキャビネットにスリットが入ったタイプで、年月の経過により深い色合いに変わっていた。

 トーンアームであるEKOSの先端にはAKIVAがセットされていた。AKIVAの針先はゆっくりと盤面に降りたった。

 アナログになると、音の質感に華やかさが加わった。音楽に込められたエネルギーというか「気」のようなものが、より明瞭に体感できる感じである。

 アナログも私の好みに合わせてクラシックオンリーの選曲であった。(ishiiさんは普段はポップスやジャズも聴かれる。)

 私が持参したレコードもかけていただいた。Janine Andradeのヴァイオリンによるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲(KV 211)である。ETERNAのモノラル盤である。古い音源であるが、華麗な質感の音がすっと立ち上がり、耳に心地よかった。

 マニアックなオーディオの世界は奥深く多様である。今日も多面的なオーディオの在り方の一つの側面を見ることのできたOFF会であった。

2019/12/6

5017:選択肢  

 LOOK 785 HUEZ RSは、導入から1年が経過したのでオーバーホールをバイクルプラザで受けた。消耗品でもあるチェーン、ブレーキシュー、ディレイラーのプーリー、そしてバーテープを交換してもらった。

 オーバーホールの結果、特に大きな問題はないが、普段使いしているホイールであるフルクラム レーソングゼロのハブやリムの消耗がそれなりのレベルになってきているとのことであった。

 レーシングゼロは相当な年数を経過している。確か二つ前のロードバイクであるORBEA ONIXに乗っていた頃に交換した記憶があるので6,7年にはなるであろう。

 「そろそろ新調すべきか・・・」と思った。チーム内ではカーボンホイールが普段履きとしても多くなってきている。
 
 「クリンチャー仕様のカーボンホイールが本命か・・・」と考えると幾つかのホイールが頭に思い浮かぶ。

 決戦用として大事に使っているカンパニューロのボーラウルトラとの関連性を考慮するとボーラ ワン 35のクリンチャー仕様が第一候補に上がってくる。

 普段であれば、結構即断即決で注文するところであるが、この時期は少しばかりブレーキがかかる要素がある。

 それは現在のロードバイクの大きな潮流の一つであるディスクブレーキ化の流れである。将来その潮流に乗る場合、今手元にあるホイールは一切使えない。

 ボーラ ワン 35 クリンチャーの価格は30万円ほど。決して安い価格とは言えない。そこで「う〜ん・・・」となるのである。

 しかし、LOOK 785 HUEZ RSはまだ導入から1年しか経過していない。今まで代々のフレームは4年ほど使ってから買い替えていた。そのサイクルでいくと、後3年はお世話になる予定である。

 「後3年の命ではあるが・・・普段履きホイールとしてカーボンホイールを導入すべきであろうか・・・」「待てよ・・・必ずしも次のフレームでディスクブレーキ仕様を選択するとは限らないしな・・・」「流行りに弱い私はきっとディスクブレーキに行くだろうな・・・」「となると、投資額をもう少し抑えてアルミリムのホイールにするか・・・」「フルクラム レーシングゼロに確かスペシャルモデルが出ていたような・・・」

 とい具合に思いはいろいろと巡っている。選択肢が多いということはうれしいことではあるが、優柔不断になってしまうというか、悩みが多くなってしまう。 

2019/12/5

5016:サルビアの花  

 車を運転している時、車内では「NHK FM」を流していることが多い。クラシックを流す番組が多いのがその理由である。

 しかし、クラシックばかりを流しているわけではない。月曜日から土曜日の午後1時から2時までは、「歌謡スクランブル」という歌謡曲やポップスを流す番組をやっている。

 今日は「青春のポップス集」という特集であった。昭和の時代の懐かしポップスが中心に流されていた。

 その中で特に印象的だったのが、もとまろ「サルビアの花」であった。もとまろは女子大生だった3名のメンバーが結成したフォークグループである。

 TBSの「ヤング720」というテレビ番組の「フォークグループ勝ちぬき歌合戦」に出場して、見事5週勝ち抜き、レコードデビューをした。

 しかし、メンバーはプロとしてやっていく気は特になく、この「サルビアの花」が収められたレコードを1枚だけをリリースして解散した。

 「いつもいつも思ってた サルビアの花を あなたの部屋の中に 投げ入れたくて」

 と印象的な歌詞で始まるこの曲は、その後暗い内容に落ちこんでいく。一時付き合っていて女性に振られたのか、あるいは当初から全く相手にされなかったのかは分からないが、男性の一方的な歪んだ愛が描かれる。

 もとまろの歌唱力は実に見事である。時に繊細で時におどろおどろしさをも感じさせてくれる歌には、とても強い吸引力がある。

 歌詞は後半で一方的な愛情を寄せる自分を相手にせず、他の男性との祝福された結婚式を挙げる彼女の様子が描かれる。

 「泣きながら君の後を追いかけて 花吹雪舞う道を転げながら 転げながら走り続けたのさ」

 との歌詞でこの曲は終わる。

 全く歪んだ解釈で、歌詞を書かれた相沢靖子さんには失礼になるであろうが、この歌を車の中で聴いていて、この転げながら走り続けた男性の手にはナイフが潜んでいたのではないか・・・という気がしてきた。

 泣きながら君の後を追いかけて・・・背後から幸せいっぱいの二人に襲い掛かり、鈍く光る刃は彼女の背中に深く刺さり、騒然とするその場から、転がりながら、転がりながら走って逃げる・・・そんな情景が頭の中に思い浮かんだのである。

 いわゆる「ストーカー殺人」である。そんな情景が思わず浮かんでしまうくらいにもとまろの歌は強烈なものである。

 この曲が収められたレコードは1972年の発売である。この曲の中にはその時代の息吹が色濃く反映されている。その色合いと香りは濃厚であり、私のような年代の者には心地よいものであった。

2019/12/4

5015:カレーうどん  

 「都民の森」の駐車場には「とちのみ売店」がある。その店先では「みとう団子」と名付けられた大ぶりな団子が炭火で焼かれている。

 私はこれが好物である。もう一つの名物はカレーパンであるが、私はとちらかというと「みとう団子」を選択すことが多い。

 今日もやはり「みとう団子」にした。甘辛いクルミ味噌をつけてもらった団子はもちもちの食感で実に美味しい。寒い季節にはさらに美味しく感じられるようである。

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 都民の森ではたっぷりの陽光が降り注いでいたので、思っていたよりも寒くはなかった。ヒルクライムで疲れた体をゆっくりと休めることができた。

 しばしのまったりとした休息時間を過ごした後、帰路につくことになった。長い下りを走ることになる。ヒルクライムの時にはサイクルジャージの背面ポケットに畳んでしまっていたウィンドブレーカを取り出して着用した。

 9台のロードバイクは隊列を組んで下り始めた。下りはスピードが出る。体に風を盛大に受ける。強い風のためウィンドブレーカーがバタバタと音を立てて波立っていた。

 「数馬」をやり過ごし、「上川乗」のY字路交差点では赤信号で一旦停止した。ハイペースで下っていくと、やがて「橘橋」の交差点に着いた。

 檜原村は台風19号により被害を所々受けていた。道路が崩れてその復旧工事のために片側交互通行になっているエリアもあった。

 9両編成のトレインは順調に帰路をこなしていって、武蔵五日市駅前までたどり着き、右折した。ここから先は睦橋通りである。

 広く平坦な道を進んだ。車が渋滞しているエリアでは仕方なく歩道を走った。そうこうしているうちに、睦橋通りを走り切り、拝島駅まで辿り着いた。

 往路同様、帰路でも拝島駅そばのファミリーマートでコンビニ休憩をした。時間はちょうど昼時であるので、たっぷりめの補給をした。

 私は「カレーうどん」を選択した。ファミリーマートのカレーうどんは味が変わったようである。従来はややスパイシーな味わいであった。

 「どう変わったのか・・・?」と思いながら、食べてみた。確かにスパイシーな香りも味わいもあまりしない。

 どちらかというと和風だしの味わいが前面に出ていて、蕎麦屋で出される「カレーうどん」という印象であった。

 キレよりもまったりとした味わいが特徴といえる。程良いコクと風味もある。「これはこれで良いかも・・・前のスパイシーな味わいのカレーうどんも魅力的ではあったが・・・」と思いながら完食した。

 拝島駅の白いフェンスには9台のロードバイクがずらっと連なっていた。そのうち3台はORBEA ORCAである。そして3台ともディスクブレーキモデルであった。

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 それを見て、「時代の流れはこっちだよな・・・」と思った。今ロードバイクの世界では、エアロ形状、ディスクブレーキが大きなトレンドである。

 私もいずれはその潮流に乗ることになるのかもしれない。しかし、まだ数年はリムブレーキモデルのLOOK 785 HUEZ RSを乗ることになるであろう。まだ購入して1年しか経過していない。

 LOOK 785 HUEZ RSはしなやかな乗り味と軽量さが魅力のフレームである。もうしばらくは「相棒」として活躍してもらう予定である。

 コンビニ休憩を終えて、残りの行程を走った。今日はペースが最後まで速いまま推移した。体力は相当に消耗した。

 自宅にようやく帰り着いた。ガーミンのサイコンに表示された走行距離は117kmであった。消費したカロリーは2,869キロカロリーであった。「カレーうどんだけでは消費カロリーに足らないな・・・」そんなことを頭の片隅で思った。

2019/12/3

5014:回復基調  

 檜原村営下元郷公衆トイレを後にしてさらに先へ進んだ。檜原村役場を右にやり過ごすと、「橘橋」のT字路交差点にぶつかる。

 この交差点を左折した。交差点には表示板がある。「都民の森 21km」と書かれていた。その表示板の下には「Forest of Tokyo Citizen」と英語の表記が追加されていた。

 ここからは上り基調のアップダウンがしばらく続く。道が上り基調であると、心拍数も上り基調である。

 道が上ると心拍数がすっと上がる。平坦や下りになると落ちつく。チームで走る時には「数馬」までは基本隊列キープで走り、「数馬」で小休止した後、都民の森まではフリー走行ゾーンとなる。

 「数馬」までは「橘橋」から16kmほどある。良いペースで走っていった。常に上りというわけではないが、脚の余力は順調に削られていった。

 「数馬」のバス停で小休止するころには、脚の余力は枯渇しかけていた。体調不良が続いて調子はかなり落ちていたが、ジムでのトレーニングを再開したので少しばかり戻りつつあった。

 「でも、まだ無理はできないので、一定のペースを維持して走り切ろう・・・」と心に決めて、都民の森までの最後の行程へ向けて走り始めた。

 「数馬」では蛇の湯温泉たから荘の歴史を感じさせる合掌造りの建物が左側に見える。日本の原風景を感じながら、厳しいヒルクライムコースへ向かった。

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 序盤は緩やかなペースで推移したが、やがてペースは上がっていく。斜度には大きな変化はないが、しっかりとした斜度が続き、緩むことはない。

 心拍数はやがて170を超える数値をサイコンの小さな窓に示すようになった。「170から175までの心拍数を維持すれば、最後までたれないはず・・・」と思いながら、クランクを回し続けた。

 ペースが上がると隊列は縦に大きくなっていった。私は後方から長い隊列の後ろ姿を眺めていた。辛くなると視線が下に落ちてしまう悪い癖があるので、今日は意識して視線を前に維持するようにした。

 コースも後半へ入っていった。ちょうど50メートルほど前に一人のメンバーの後ろ姿があった。その背中に引いてもらう形で後半のコースを走った。

 視線を前を行くメンバーの背中に焦点を当て続けると、自然とペースが上がってくる。それにつれて心拍数も上がっていき、180に近づいてきた。

 「脚がもつかな・・・」と思いながら吸引力に応じて前を行くメンバーの背中に迫っていった。残り距離は少なくなっていた。

 そしてようやくその背後にぴったりと貼りついた。激しい呼吸音のせいで後ろに付いたことは前のメンバーにはバレバレである。

 このままゴール直前まで貼りついて最後のラストスパート合戦に持ち込む予定であったが、残り距離1kmぐらいのところで前のメンバーがペースをぐいっと上げた。

 追いつくために脚を使ってしまったので、そのペースについていけなかった。また前を行くメンバーとの間には広い空間が生じてしまった。そしてそのままゴールした。

 ほぼ一定のペースで走り切ることができた。調子が戻るまでにはまだ長い時間が必要かもしれないが、回復基調にあることが分かって少し嬉しかった。

 「都民の森」と刻まれた石碑の前まで行って、その前にLOOK 785 HUEZ RSを設置してスマホで写真を撮った。

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2019/12/2

5013:陰地  

 コンビニ休憩を終えて、先へ進んだ。一旦国道16号に出て少しの距離を南下した。道は軽く上っていた。その頂点に達すると遠くまで見通せた。その視界の先には富士山の姿が認められた。

 大きな交差点を曲がり睦橋通りに入った。睦橋通りは片側2車線の大きな道である。ほぼ真っすぐに道は伸びている。

 若干のアップダウンはあるが、概ね平坦で走りやすい。9両編成のトレインは速めのスピードを維持したまま、この道を真っ直ぐに進んで行った。

 時折赤信号で止められながらトレインは武蔵五日市駅の手前まで走っていき、左折した。ここから先は檜原街道である。

 駅前からしばし続く商店街を抜けていった。市街地を抜けきると、周囲は緑に覆われてくる。やがて鬱蒼とした木々に周囲を覆われる「陰地」に道は入り込んでいった。

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 日の当たるエリアでは暖かさも感じられてきたが、「陰地」に入るとぐっと寒く感じられた。何度も曲がり、軽いアップダウンを越えていった。

 やがて檜原村の特産物を扱う土産物屋「山の店」の駐車場に着いた。ここには広めの駐車場とバス停、さらに公衆トイレがある。

 ここの公衆トイレは今年の2月に建替えられて総ヒノキ造りのものになった。ここでトイレ休憩をした。出来たての頃に比べると香りは少し薄らいだが、ヒノキの良い香りがする。

 公衆トイレの前にはサイクルラックがある。そのサイクルラックも木製である。きっと檜原村の木を使ったものであろう。

 できた当初は少し高さが低く、私のLOOK 785 HUEZ RSはサドルが引っかかってしまうので、少し斜めにしながらロードバイクを掛ける必要があったが、スペーサーが足元に加えられたようでまっすぐの状態でサドルを引っ掛けることができるようになっていた。

2019/12/1

5012:冬用ジャージ  

 今日から12月である。ここ数日真冬のような寒さが続いているが、今日もその傾向は続いていた。最低気温は当然一桁である。

 サイクルウェアは迷わず冬用のものを選択した。普段の年よりも2週間ほど早く冬用ジャージの登場となった。

 寒い時期にロードバイクに乗るのはやはり辛い。特に走り始めの1時間ほどは指先が痛いほどに凍える。グローブも当然厚手の冬用のものを選択した。

 「おそく起きた朝は・・・」を観終わった後、LOOK 785 HUEZ RSに跨って自宅を後にした。空気はぴんと張り詰めたものであった。

 多摩湖の堤防から「武蔵大和駅西」の交差点に向けて緩やかに下っている坂を走っていった。冷たい空気が体を吹き抜けていく。

 交差点の赤信号で少し待ってから、多摩湖サイクリングロードに入った。やはり指先が凍えた。まだ真冬程の辛さではないが、「こういう季節になったのか・・・」と少し感慨深いものがあった。

 集合場所であるバイクルプラザに着いた。メンバー同士での挨拶は「寒いですね・・・」であった。

 今日の参加者は9名であった。そのロードバクの内訳はORBEAが3台、COLNAGOが2台、LOOKが2台、Kuotaが2台であった。

 今日の目的地は定番コースの一つである「都民の森」に決まった。往復距離が120kmほどのコースである。
 
 9台のロードバイクは小平市の市街地を抜けて玉川浄水に沿って続く道に入っていった。ペースはやや速めで推移していった。

 しばし西に向かって走った。体はなかなか暖まらなかった。休憩ポイントである拝島駅近くのファミリーマートが見えてきた。拝島駅の白いフェンスにロードバイクを立てかけて、コンビニ休憩をした。

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 寒かったので補給食には暖かいものを選び、飲み物もホットコーヒーにした。暖かいものを体の中に摂り入れると少しほっとできた。

2019/11/30

5011:4部構成  

 グレース・マーヤさんのサロンコンサートは、19時30分から始まった。会場は横浜港を間近に見ることができる場所にある「ル・サロン」である。

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 横浜のMさんがオーナーを勤めるこの豪華なサロンは、普段は会員制のワインスクールとして活用されているが、時折サロンコンサートも行われる。そのために大変高価なスタンウェイのビアノが置かれている。

 グレース・マーヤさんは気さくな性格の方で、素晴らしいビアノ演奏と歌を次々に披露しながら、繋ぎのMCも実に滑らかである。

 サロンコンサートはリラックスした雰囲気で進んだ。参加者に振る舞われた素晴らしく美味しいワインの効果もあり、穏やかで上質な夜の時間は瞬く間に過ぎていった。

 グレース・マーヤさんのサロンコンサートは、このサロンで4年間毎年開かれている「German Physiks友の会」のメインイベントとして企画されたものである。

 今日の友の会は3部構成であった。メインのサロンコンサートは最後の第3部である。その前の第2部は、このサロンに程近いイタリアンレストランでの食事会であった。

 幾つかのテーブルに別れて座り、オーディオ談義に花を咲かせた。私の座ったテーブルのメインテーマは、いつしかPCオーディオになっていった。かなりディープな内容であったようであるが、残念ながらこの方面の知識が全くない私にはなんのことだかさっぱり分からなかった。

 料理は次々に運ばれてきて、胃袋を心地よく満たしてくれた。質、量ともに十分に満足感の得られるものであった。

 第2部の前の第1部は、この会の主旨でもある、German Physiksのスピーカーを使ったデモであった。使われたスピーカーは「トロバドール80」とPSD製のサブウーファーの組み合わせである。

 PCからのデーターはMola MolaのデジタルプリアンプでDA変換されてから2台のSD05で増幅されて近未来的な造形のスピーカーから空間に放たれていた。

 片チャンネルあたり2台のDDDユニットにより360度に放出される音は空間表現に特に秀でていて、それをPSDのサブウーファーがきっちりと下支えするこのコンビは、今や「熟成」の域に達し、安定感のある音を奏でていた。

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 この美しく豪華な会場には、少し早く着いた。これからスピーカーをセッティングし、微調整をする段階であったので、横浜のMさんのご厚意により、同じマンションの4階にある横浜のMさんのリスニングルームでパラゴンを聴かせてもらった。

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 3ウェイのパラゴンはマルチアンプで駆動されている。低域はブライストンのパワーアンプが、中域と高域は、ファーストワットのSIT1が受け持っている。

 SIT1は新たに導入されたようである。そのSIT1の効果であろうか、今回聴かせていただいた音は、パワフルでありながら同時にしなやかさも感じられる音の質感に変わっていた。

 アスリートではあっても、強張った筋肉のパワーで押し切るタイプではなく、筋肉がより柔らかく精細な動きをしなやかにこなすタイプになったような印象受けた。

 パラゴンの部も入れると、今日は4部構成のオーディオ・アンド・ミュージックの一日となった。気温はとても低くかったが、盛りだくさんなイベントで心は十二分に暖まった。



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